中国本土でコロナ再拡大 陽性率20%超 救急外来に患者殺到

2026/08/03
更新: 2026/08/03

中国本土で、新型コロナウイルスの検査陽性率が再び上昇している。陽性率は初めて20%を超え、複数の医師が「新型コロナの感染が再び拡大している」と注意を呼びかけている。医師からは、「病院の救急外来は患者であふれ、床にも横になる場所がない」との声も上がっている。

中国疾病予防管理センターが7月30日に公表した全国の急性呼吸器感染症に関する定点観測結果によると、7月20~26日にかけて、新型コロナウイルスの検査陽性率は上昇傾向を示した。

陽性率は前週から4ポイント上昇し、検査対象となった呼吸器感染症の病原体のなかで最も高かった。全体の流行水準は「中程度」とされ、主流株は引き続きNB.1.8.1系統だった。

定点医療機関の外来や救急外来を受診した、発熱やせきなどインフルエンザに似た症状のある患者から呼吸器検体を採取して調べたところ、新型コロナウイルスの陽性率が20.3%で最も高く、インフルエンザウイルスが14.5%で続いた。

新型コロナウイルスの陽性率は、0~4歳、15~59歳、60歳以上の3つの年齢層で最も高かった。また、南方地域の陽性率は北方地域を大きく上回った。

外来・救急外来における新型コロナウイルスの陽性率は、わずか3週間で9.6%から20.3%に上昇し、約2倍となった。

一方、中国共産党(中共)当局が公表する情報は限られており、実際の感染規模を外部から把握するのは難しい。

8月1日、医療情報を発信する「梅斯医学」は、網易に掲載した記事のなかで、遼寧省の医師の話を紹介した。

医師によると、最近、所属する診療科で新型コロナやA型・B型インフルエンザの患者が相次ぎ、抗ウイルス薬の使用量も急増しているという。

SNS上でも、上海市や杭州市、山西省、北京市など各地から、自身や身近な人が再び陽性になったとの投稿が相次いでいる。家族全員が感染したとの報告もみられた。

河南ラジオ・テレビの民生チャンネルによると、鄭州市に住む36歳の男性は7月29日、風邪のような症状が出たものの、8日間にわたり受診せずに過ごしていた。

男性は単なる風邪や発熱だと思っていたが、8日目の食事中、突然心停止となり倒れた。緊急治療によって一命を取り留め、劇症型心筋炎と診断された。救命治療は20日間に及んだ。

7月31日、中医学を専門とする羅毅医師は微博に、「新型コロナの感染が再び広がっている」と投稿した。

湖南省の医師も、新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているとして、感染対策を取るよう呼びかけた。

医師は「薬が底をつき、処方できない状態だ。現状では十分に休養してもらうしかない」と述べた。

同日、山東省の医師は微博に、病院の救急外来の状況について次のように投稿した。

「病院の救急外来は患者であふれ、床にも横になる場所がない。新型コロナ患者や軽症者には、帰宅を求めざるを得ない。肺炎患者でさえ入院できず、通院で点滴を受けている。残っているのは重症患者ばかりだ。病床がない。本当に空きがない」

広西チワン族自治区のある飲食店の経営者は7月22日、SNSで、従業員全員が新型コロナウイルスに感染したため、店を休業したと明らかにした。

文馨