大紀元インタビュー

共産党機関紙の元スタッフ、当局の世論操作や思想コントロールを暴露

2016/05/21 09:00

 中国共産党機関紙の元スタッフが5月9日までに大紀元の取材に応じ、国営メディアによる国内情報や世論操作の手段を暴露した。

 呉君梅さんは、2014年から中国共産党機関紙「人民日報」電子版「人民ネット」の最重要部門である世論状況検測室に勤め、企業調査の役割を担っていた。現在は、息子の留学のためオーストラリアに移住。

 人民ネット在職時は、政治体制に対して多くの不満があったものの、中国共産党の本質を深く考えることも、疑問を呈する勇気さえなかったという。海外で、はじめて情報封鎖のないインターネットの世界にふれ、中国当局が隠ぺいする中国歴史・政治・社会の事情を初めて目にした。

 呉さんは、特に大紀元時報の社説「共産党についての九つの評論」を読んだ後、「なぜ中国にいた時、苦しかったか」をはっきり理解することができたという。呉さんが大紀元に提供した自身の辞職表には、「もう(政府や役人を)賞賛したくない、もう(国民を)脅したくない」といった内容を記していた。

 呉さんは人民ネットで務めていた時、精神的な苦痛を和らげるためにキリスト教に入信した。呉さんの上司にそれを知られた時、「我々は党のメディアだ。あなたに対して、マルクス主義のジャーナリズムを求めることだ。政治工作を行うものとして、その他の信仰を許すことができない」と告げられた。上司は呉さんに対して、教会の集会に参加してはいけないと要求した。その後、上司は呉さんのことを人民ネットのトップ指導層に報告し、国内安全保衛部の関係者らが呉さんに事情を聞いた。

 24時間ネット検閲する人民ネット「世論状況検測室」

 呉さんは、世論を監視し、検閲する業務の内容を暴露した。人民ネットは膨大な資金を使って、ネットに大量の情報を挿入したり、削除したりしているという。

 人民ネットの世論状況検測室のオフィスには、ネットのキーワードの読み取りや他の機能を備える何百台の機械が置いてあり、毎日100人以上の専門スタッフが24時間ネット上の情報を検閲している。

 また、政府にとってマイナスな世論を消すため、各省の共産党委員会の宣伝部(広報部門)とも密接な提携関係を結んでいる。また人民ネットの検閲スタッフは、他の地方政府と連携して育成されている。

 「人民ネットが一部の地方政府や企業と『協力』することはしばしばある。例えば、何かの汚職事件やスキャンダルが起きたら、賄賂を受けて、人民ネットが世論操作でその地方政府や企業の世論をポジティブに変える」という。

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