THE EPOCH TIMES
焼身自殺

天安門焼身自殺の新証言、15年前の旧正月おおみそか「誰もいなかった」

2017年12月30日 07時00分

 15年前の旧正月の大晦日に、北京の天安門広場で男女5人が焼身自殺を図った。新華社通信は、これにより法輪功学習者2人が死亡、同4人が火傷したと報じた。国際人権団体や欧米メディアは、この事件は「法輪功への反感を高め、弾圧の正当性を宣伝するため」に仕立てあげられたものとの見方を伝えている。最近、事件現場で軍関係者として近くで見ていたという男性から、新たな証言が得られた。厳戒態勢の天安門には「誰もいなかった」という。

 

 中国国営メディアは事件について「法輪功学習者が昇天するために自殺した」などと、特集番組までも組んで多く取り上げた。中国当局のネガティブキャンペーンについて、米タイム誌は「(事件は)法輪功の弾圧を正当化する材料を手にした」と報じ、米CNNは「文化大革命や朝鮮戦争を彷彿とさせる」と伝えた。

 一方、この事件のいくつかの矛盾点から、法輪功公式サイト「明慧ネット」は、法輪功は自殺や殺生を禁じる修煉法で、自殺を図った5人は学習者ではない可能性を指摘している。

 衛星放送・新唐人テレビは事件の真相を探る特集番組『偽火』を放送。全身焼けただれたはずの自殺者のひざの上に燃えていないペットボトルが置かれていること、また1人の死者の死因は警官が強打したことによる可能性など、不自然な点を複数挙げた。同番組は、第51回コロンブス国際映画テレビ祭で、栄誉賞を受賞した。

 中国当局は、自殺者の体が燃える様子の一部を撮影したのは米CNNと主張したが、CNNは否定している。同局の「カメラマンは警察­に拘束された」ため、撮影が不可能だったという。天安門広場は通常、厳戒態勢に置かれ、メディアはおろか一般人の撮影は厳しく制限されている。にもかかわらず、この事件については複数のアングルから音声まで、詳細に記録された。

「天安門広場には誰もいなかった」軍関係者の新証言

 この事件から15年経った。当時、現場を担当した軍の部隊の管理者を名乗る軍高官の男性が、事件の「でっち上げ」をほのめかした。法輪功の迫害を電話で伝えていた北京の法輪功学習者が最近、この男性との会話内容を明慧ネットに伝えた。

 男性は「あの自殺事件のことはよく知っている、私は近くにいた」と述べた。また、自殺を試みた人物は、当局が準備した可能性をほのめかした。「あの事件は私たちの部隊が担当だった。事件が起こる前に、天安門広場には戒厳令が敷かれており、一般市民はおろか、法輪功学習者さえ一人もいなかった」。

 男性は、共産党が法輪功の影響力を恐れていたことについても触れた。「法輪功の影響はとても大きかった。軍の部隊よりも強い結束力がある。そんな民間の団体を(共産党は)受け入れられない」。

 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、「記者が確認できる情報が少ないため報道するのは難しい事件」「政府がでっち上げた可能性がある」などと指摘。政治ジャーナリストのダニー・シェクター氏は、この事件は第三者機関の証拠が出ていないと述べている。

(翻訳編集・山本アキ/佐渡道世)

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