北京の弁護士・余文生氏

「中国人、目を覚まして!」カルト指定でもない法輪功への違法な弾圧(2)

2017年04月18日 12時00分

カルト指定もされていない法輪功の弾圧 正当化は「社会安定のため」?

 記者:「中国当局は宗教の自由を認めている。だが(カルトと共産党にみなされている)法輪功の制圧は、社会の安定のためだ」との意見があります。法輪功は社会にどのような影響を与えていると思いますか?

 余弁護士:現在の中国は無神論的な思想で統治されている国。信仰の自由を許していないし、無神論的な管理体制から抜け出すことも許しません。佛教協会など、伝統的な宗教はみな組織化されていますが、実質的には党が管理しています。

1998年、弾圧前。遼寧省の庁舎広場前で、早朝の煉功動作(気功)を行う数千人の法輪功学習者たち(minghui.net)

 中国当局は、表向きには信仰の自由という看板を掲げてはいますが、実際には共産党以外を信仰することを許していないのです。ですから法輪功を信じる人が多くなれば、当局は(コントロールできない組織が大きくなるとみて)規制をかけ、もっと情け容赦なく弾圧します。

 これまで多くの法輪功学習者と接してきましたが、全ての中国人が法輪功の教えに身をゆだねれば、共産党が言うところの「調和のとれた社会」が実現すると感じています。私たち中国人の多くは、問題が起きるとすぐ人のせいにして、自分の責任から逃れようとするものですが、法輪功学習者は違いました。彼らは問題が起きると自分自身に目を向けて、自らを改めようと努めていました。

弁護方針は「右手に剣、左手に盾」

 記者:法輪功学習者の弁護を数多く引き受けるようになってから、余先生の弁護方針は変わりましたか?

 十年前の私の弁護方針は、主に守りに徹するというものでした。検察官が剣を振り上げ、弁護士が盾で被告を守るという構図です。ですが、盾ができるのは守ることだけ。法輪功の弁護では、盾だけでは不十分です。盾でいくら防いでも、弾圧政策には何の効果もありません。

 今の私の弁護方針は、法廷に出る時、右手に剣を、左手に盾を持つべきだというものです。剣を携えて法廷に立ち、法に背いているのは彼ら検察官であり、彼らこそが学習者らを罪に陥れ、犯罪に関わっているのだという事実を突きつければ、相手は恐れを抱きます。警察だろうが、検察院だろうが、法廷だろうが、「法輪功の迫害を続ければ、将来的に責任を追及されるかもしれない」と考えざるを得ないのです。

 裁判のたびに検察や裁判官の様子を観察していますが、彼らもすでに多くの法輪功案件を処理したので、たいてい人の話を真面目に聞いていません。ですが私が、彼ら自身の犯罪行為を指摘すると、彼らの様子は一変します。検察官はぱっと頭を挙げて耳を傾け、裁判官もしかり。「法輪功弾圧の責任を取らされる!」と思い知るのです。

 ですから、法輪功の弾圧こそが犯罪行為なのだということを、彼らに知らしめなければなりません。

1999年、弾圧停止を求めて北京の天安門広場で、法輪功の理念「真善忍」の文字が書かれた幕を掲げる学習者と、
別の学習者から取ったとみられる同様の幕を握り、歩み寄る警備兵(minghui.net)

法律で「カルト」指定されていない法輪功 弾圧は犯罪

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