THE EPOCH TIMES
美の代表、国連でスピーチ

ミス・カナダ、中国で拘禁中のカナダ籍富豪の解放を求める

2017年06月21日 12時45分

 米国人大学生オットー・ワームビア氏が北朝鮮で政治ポスターを入手しようとしたために逮捕され、17カ月間の拘禁の後、昏睡状態のまま釈放され帰国を遂げたものの、19日に亡くなった。北朝鮮に対して、米トランプ政権は「無実の人に対する法や人道に反する行為をやめさせる決意を強化する」と声明を出した。独裁国家の残酷な手法に、国際社会から批判の声があがるなか、共産党体制下の中国でも、信条のために捕えられたカナダ人女性実業家が拘束されており、解放活動に注目が集まっている。

国連の人権理事会に招かれて、中国当局に拘束されているカナダ国籍の中国系実業家の解放について述べたアナスタシア・リンさん(中央)(アナスタシア・リン氏facebookページ)

  6月19日にジュネーブで開催された国連人権理事会で、ミス・カナダであり人権活動家のアナスタシア・リンさんは、中国当局が弾圧政策を敷く法輪功を修煉していたとして、今年2月に拘束された中国系カナダ人の女性実業家・孫茜さんの事案を説明した。

 孫茜さんは、新興市場に株式上場する上位50社のひとつ、利徳曼(リードマン)生物化学公司の創業者の一人で副会長。2007年にカナダ国籍を取得した。中国長者番付を発表する胡潤レポート2016年では、資産が夫婦で35億元以上とされ、上位1189番に名を連ねる。

 孫さんは2月、中国当局が迫害する法輪功を修練しているとして、警察当局に拘束された。収監先では拷問を受けていると、担当弁護士や家族が、法輪功情報サイト・明慧ネットで明かしている。

 アナスタシアさんは、中国共産党当局による法輪功学習者ら良心の囚人からの臓器強制摘出、通称「臓器狩り」問題を調査し、迫害の停止を中国に求めるよう、国連人権の参加国代表団や国連人権理事会メンバーに訴えた。

中国代表団、アナスタシアさんの国連スピーチ中に妨害

 大紀元の取材に応じた、「声なき者の声になる」をモットーに人権活動家として中国の人権問題を各国議会や国際機関で伝え続けるアナスタシアさんは、国連人権委員会のスピーチで、中国共産党による人権弾圧を受ける被害者たちは、「どうして国連は人権理事会に中国を選出したのか、疑問に思っている」と述べた。

 中国の国連人権理事会代表団は、アナスタシアさんが中国人権問題に焦点を当てたスピーチを阻止しようと、たびたび意見を申し立てた。「私のスピーチはどれほど深刻なものかを認識したよう」と述べた。

 また、中国代表団は国連の議場で、法輪功を中傷した。学習者を強制連行や裁判もなく拘禁し、「投獄して拷問することで、国民を助けていると主張する滑稽な声明」を出したという。

 道徳的精神性を重んじ、ゆるやかな気功動作を実践する心身の修練法・法輪功は、1990年代に広がった。中国政府の推計によれば、1999年には学習者は7000万人から1億人。当時の江沢民共産党長は、膨大な数に達した法輪功を「脅威」「敵」と見なし、1999年7月に弾圧政策を開始した。

 3月に発表された最新の人権団体フリーダム・ハウスの報告書によると、中国の法輪功学習者に対する不当な逮捕、拷問は日常的に起きており、学習者は無償の労働力として生産現場で利用されているという。さらに、年間数十億ドルと推計される国家的プロジェクトの臓器移植ビジネスで、強制的なドナーとして、大量に殺害されているという。

 大紀元の取材に応じた非営利組織キリスト教団体「Christian Solidarity Worldwide」の東アジア・チームリーダーであるベネディクト・ロジャースは「国連での中国側の発言は、特に驚くべきものではない」「中国は、法輪功だけでなく人権弁護士、異見者、キリスト教徒、ウイグル人、チベット人が直面している人権侵害についても、国連内の批判に反対する立場を取っている」とした。

大手企業の創業者、カナダ国籍の中国系実業家の解放を求めるミス・カナダ

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