ロシア反体制派の大統領選ボイコット呼び掛け、当局が合法性調査

2017/12/27
更新: 2017/12/27

[モスクワ 26日 ロイター] – ロシア大統領選への出馬が却下された反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が、支持者に選挙ボイコットを呼び掛けている問題を巡り、ロシア当局は26日、呼び掛けが合法なのかどうか調査すると発表した。

ロシアの中央選挙管理委員会は25日、ナワリヌイ氏について、過去に有罪判決を受けたことを理由に、3月18日の大統領選に出馬する資格はないとの判断を示した。ナワリヌイ氏は、当局が同氏に脅威を感じているために虚偽の理由で排除されたと反発、全土の自身の選挙事務所を通じて選挙の正当性に疑問を呈し、デモを組織する意向を示した。

ペスコフ大統領報道官は記者会見で「ボイコットの呼び掛けが合法なのかどうか、入念に調査する必要がある」と強調した。ナワリヌイ氏の立候補を認めなかった中央選管の判断については、直接のコメントを避けたが、「選挙の正当性に対しては何らの影響もない」と断言した。

一方、再選を目指しているプーチン大統領は、26日にモスクワで行われた候補者指名集会において、規定の500人を上回る約700人の支持を集めた。プーチン大統領自身は多忙のため、集会に顔を見せなかったが、数日以内に出馬に必要な書類を中央選管に提出する見通し。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください。)

Reuters
関連特集: 国際