フィンランド:中国の臓器狩り事件に注目、各メディアが報道

2006年09月10日 17時06分
 【大紀元日本9月10日】カナダ独立調査員デービッド・キルガー氏およびデービッド・マタス氏は9月6日午前、フィンランドの首都ヘルシンキで記者会見を開き、中国共産党(中共)政権が生きた法輪功学習者を対象に、臓器を摘出していることについての調査報告を紹介した。フィンランド国会議員・緑の党のヘタラ党首は、会場へ応援に駆けつけた。フィンランドの公用語であるスウェーデン語およびフィンランド語の多数の主要メディアは、アジア・欧州会議(ASEM)に関連づけて同件を報道した。また、国会では、アジア・欧州会議の事前の打ち合わせに、同件を提起する予定でいるという。

 *元ナチス兵士の願い

 マタス氏は記者会見で、中国で起きている臓器狩り事件の調査について、中国大使館は独立調査団に対してビザの発給を拒否したため、調査団はあらゆる方法で関係する多くの証人をインタビューし、中国で働いている医療関係者たちに対して、電話での取材をし、計18種類の証拠を集め、中共が生きた法輪功学習者から臓器を摘出し、販売していることは今現在も中国で行われていることを明らかにしたと説明。

 カナダ外務省前アジア大洋州局長のキルガー氏は、報告書を発表してから、調査団は欧州・アジア・米国の多くの国を訪れ、各国政府および各界に対して、中国で起きている惨劇を明らかにし、大きな反響を呼んだと紹介した。ドイツの89歳の元ナチス兵士は、娘から同事件を知り、ナチス時代の犯罪に巻き込まれた自分は苦痛の一生を過ごすことになったとし、このような犯罪は世界のどこにでもあってはならないとし、各国政府に対して一日も早く中国で起きている犯罪を止めさせるよう努力してほしいと呼びかけた。

 *フィンランド議員:信じられない事件

 今回の記者会見の司会を務めたフィンランド国会議員、緑の党のヘタラ党首は、報告書の構成骨組みがしっかりしており、調査方法も厳密であることから、報告書の中で提出した証拠や内容に対して疑う余地がないとの考えを示した。同氏は、臓器狩り事件の内容は残酷で信じられないとし、また、報告書が発表された後の中共当局の態度は、旧ソ連共産党の典型的なやり方を連想したと非難した。

 ヘタラ氏は、欧州連合の議長国を務めるフィンランド政府は、中共首相・温家宝氏が率いる代表団と、9月9日に開かれる中欧会議および10日、11日のアジア・欧州会議にて、この話題を提起すべきであるとの意見を示した。フィンランドの主要テレビ局、ラジオ局および新聞各社はすでに生体より臓器狩り調査報告について報道し、国会でも議員たちの関心が寄せられ、緑の党およびキリスト教民主同盟は、アジア・欧州会議の前にフィンランド政府に対して同提案を提出することに決定した。

 *欧州議会は立ち上がる 

 欧州議会は9月7日、中共政権に対して、中国の人権状況および対台湾、チベットの政策を強烈に非難し、欧州連合に対して、中共への武器輸出禁止令を維持する決議案を通過した。情報筋によると、同決議案の通過は欧州連合の指導者たちに対して、中共側との戦略パートナーシップおよび貿易関係を強化する前に、中共政権がもたらしたその他の良くない問題にも関心を寄せ、慎重にすべきであると注意を与えようとする。

 9月6日、欧州議会の副議長スコット氏、人権委員会副委員長ドナカ氏、欧州議会最大党派人民党スポークスマンのカウブンナ氏は、欧州連合委員会対外関係総局委員のファライロ・ワルドナ氏に宛てた連名の書簡では、中欧会議にて、中共代表団に対して、これまで指摘された生体より臓器狩り事件の事実を確かめるよう強く求めた。

(記者・周仁)


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