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中国古代音楽:身体に優しい5つの音色

文・Chen Zhiping

 【大紀元日本11月1日】古代の中国音楽は、ペンタトニック(5音の音階)を基本としており、それは宮(Gong)、商(Shang)、角(Jiao)、徽(Zhi)、羽(Yu)に分けられます。

 中国の「五行説」によると、中国音楽のトーンは幅広い宇宙の概念を含み、同時に人間の身体にも多大な作用を及ぼします。

 古代中国人は、人体には「5つ」の要素が備わっていることに気づいていました。つまり、人間には5つの内臓-心臓、肝臓、肺、腎臓、脾臓-があり、そして口、鼻、目、耳、舌という5つの感覚器官を持っています。また、手足には5本の指が備わり、この数の一致は、決して偶然ではないと人々は考えました。

 言い伝えによれば、中国古代音楽の5音の音階も、それぞれ人体の各器官を癒す作用があるそうです。音楽は、人体の新陳代謝を活発にし、思考を明晰にし、心拍を整えたりすることができるのです。

 

例えば、宮(Gong)の音を基本としたメロディーは、「高貴」「土」に関係し、人体の脾臓に作用します。このメロディーの曲を聴くと、何事にも寛容になり、大らかな気持ちになります。

 商(Shang)のメロディーは、金属のように重厚で、強靭です。このメロディーは、肺に作用し、頻繁に聴くと高潔で友好的な心を養うことができます。

 また、角(Jiao)のメロディーは、すべての生命が息吹を出し始める春を連想させます。このメロディーは肝臓によい作用を働き、懐の暖かい、柔和な気持ちになります。

 徽(Zhi)のメロディーは、火のように、とても感情的で、心臓に作用し、人を気前よくさせたりもします。

 羽(Yu)のトーンは、もの悲しく、静かに流れる川をイメージさせます。この音楽は腎臓に作用し、精神的にバランスがとれ、優しくなります。古代中国人がいった「もの悲しいが、傷つかず」、「満足しているが、度を越さず」という境地に達するのです。

 音楽は聞く人の感情に大きな作用を及ぼすため、メロディーが激しすぎると、人体に損害を与え、気のエネルギーが逃げていくといわれています。

 * Chen Zhiping博士は、米国シアトル在住の中国医学専門の医師。漢方や鍼による診療を行うかたわら、ぜんそく患者の治療に音楽がよい影響を与えることを発見。以来、音楽と健康の関係について、各地で講演を行っている。

 (08/11/01 00:02)  





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