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手足口病の治療を受ける幼児=2009年4月3日、中国安徽省で(AFP)

手足口病死者50人、当局の公表情報に矛盾

 【大紀元日本4月13日】中国衛生部(厚生省に相当)によると、今年に入り、全国で50人が手足口病で死亡、うち、3月の死亡者は31人。公表された感染者の数に大きな矛盾があると指摘されたことについて、当局の報道官は説明はなかった。

 4月10日、衛生部の鄧海華・報道官は、4月7日までに、全国各地が報告された手足口病の感染者は11万5千人あまりに達し、うち、773人は重病患者である、と公表した。

 同報道官によると、3月中には、全国でに5万5千人が新たに感染した。それに基づいて推算すると、今年1、2月では約6万人の感染者がいた。

 一方、衛生部が3月27日に公表した情報では、チベットを除いて、1月から3月までに全国の感染者は約4万2千人。

 同報道官は、この数値の矛盾を説明しなかった。国内の専門家は、実際の感染者数はもっと多いのではと指摘している。

 衛生部の公表によれば、感染が最も深刻のは、中部の河南省、山東省、広東省、広西省、安徽省、江蘇省などの地区。95%の患者は5歳以下の乳幼児、農村部に集中している。

 同報道官は、手足口病の感染者数はこれからも上昇する見込みで、ピークは5月から7月までと表した。

 中国は去年春にもEV71型ウィルスの手足口病が感染拡大した。当局の公表では40人の児童が死亡、感染者は1万人を超えた。もっとも最初に感染が確認された安徽省は感染情報を隠ぺいしたため、感染の拡大を招いたといわれている。

 手足口病は、主に飛沫感染や汚染された不潔な物を触って、それが口を通じて感染することが多いとされている。主に乳幼児に感染しやすい。初期の症状は、一般に風邪とよく似ている。高熱、口腔粘膜部や歯茎などに潰瘍や、小さなブツブツが発生する。痛みを伴うことが多い。その後、1日~2日で手足にも発生し、水疱瘡のような水疱が足の裏、掌、お尻などに発生する。重篤でなければ、一般に1週間~2週間で回復する。

 今回の中国でのEV71型ウィルスによる感染の場合、身体麻痺と脳炎などの重症症状を引き起こす可能性がある。

 現在、中国の農村部ではゴミ処理などがうまく機能しておらず、衛生状況が非常に悪いため感染を悪化させたとの専門家の声もある。

 (翻訳編集・叶子)


 (09/04/13 07:33)  





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