香港新型コロナが急拡大 冷蔵コンテナで遺体保管

2022/03/08
更新: 2022/03/08

中共ウイルス(新型コロナ)感染症の第5波が発生している香港では、厳しい隔離対策を実施しているが、感染者数の爆発的な増加に歯止めはかかっていない。隔離施設・病床、遺体保管場所の不足などの問題が起きている。

人口約740万人の香港では、2021年12月末からオミクロン株の感染急拡大で中共ウイルス感染症の「第5波」が始まった。

香港当局6日の発表によると、同日の新規感染者は約3万1000人、153人が死亡。第5波の累積感染者数は45万8986人で、死者は1794人。高齢者、障害者施設に関連する感染例が多く確認されている。

香港大学医学部が2日に公表した研究データでは、実際の感染者数を約170万人と推定し、政府発表の30万人を大きく上回っている。

仏紙ルモンドによると、感染した乳幼児も親から離れて病院に隔離される。アメリカ人の夫婦が隔離施設で大泣きする生後11カ月の娘にオンラインで話しかける動画をSNSに投稿し、大きな反響を呼んだ。夫婦はその後、娘と一緒に隔離施設に入ることができた。

中央政府の感染拡大防止策により、重症・無症状を問わずPCR検査で陽性になった人は集中的に隔離される。

香港当局が中央政府の指示を徹底的に施行しているとみられる。貨物用コンテナで8つの仮設隔離・治療施設を建設中で、閉港した旧啓徳空港の滑走路では工事が急ピッチで進んでいる。

検査体制の逼迫、病院の隔離病床の不足が深刻化しており、酸素は足りず配給制になっている。遺体安置所や火葬場は大混雑で、冷蔵コンテナで遺体を保管する対策をとった。薬局では解熱剤が品切れ、刑務所でも1000人以上の集団感染が確認された。公共交通機関を含む多くのサービス業が閉鎖または縮小され、4日には100本以上の路線バスが運休になった。

ロックダウンのうわさが広まり、市民は買い占めに走っている。スーパーの野菜や生鮮食品、冷凍食品、即席めんなどのコーナーは空っぽ状態だ。林鄭月娥・行政長官が4日、「香港全域を対象としたロックダウンは実施しない」と市民に冷静な対応を呼びかけたが、効果はなかったとみられる。

(翻訳編集・叶子静)