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「アトランタ月刊」中国特派員James Fallows氏(ネット写真)

深刻な汚染の中国で、私はどう生き残ったか=米記者

 【大紀元日本2月13日】北京や上海など中国の大都市で多くの外国人が生活している。北京の空気の質は「健康に危険」と分類されている。環境汚染が日々深刻化する中国で、彼らがどのように健康な生活を送ろうとしているのか。「アトランタ月刊」中国特派員James Fallows氏は、中国での3年間の駐在生活を終えて帰国した後、自分の肺機能が衰弱しているのに気が付いた。昨年11月、自社誌で「私はどう中国で生き残ったか」と題した文を掲載、北京および上海で経験したことを記した。子持ちの家庭は北京での長期滞在を控えるべき、また、北京の混乱した交通は外国領事館スタッフの最大の死亡原因であると記事で書かされた。

 下記はその文章からの一部内容の翻訳。

 「エビアン」の瓶に水道水

 妻と上海で生活して一年経った頃、私の健康が日増しに悪化し、体が痛くて疲労して衰弱していた。ある仏教信者が経営している精進料理の食堂で「エビアン」のミネラルウォーターを飲んだが、食堂を出た時、ある従業員が水道水を「エビアン」のボトルに注ぎ入れているのを目撃した。その後、わたしは入院し抗生物質の点滴を受けた。

 その後一度米国に帰った私は、ある奇妙な内分泌障害の病気になっているのが分かった。2度目の帰国で手術を受けて身体がやっと回復した。

 またも中国に戻った私は、今は回復したが、中国の都市の汚れた空気に私は殺されてしまうのではないかと時々心配していた。中国の一般市民の健康状況は明らかに冗談で語れるようなことではない。長く沈黙したすえ、中国政府は最近、ようやく世界銀行の公表を認めた。つまり、大気汚染により、中国は毎年75万人が早死にしているということ。大気汚染により先天性障碍やガンを患った子供の出生率が異常に高くなっているという報道は、政府のメディアでも時々掲載されている。

 北京の空気の質は「危険」

 大気汚染がひどい大都会に住んでいる西洋人は、どれほど住めば地元の中国人と同じなような健康問題になるのか。西洋人たちは最近、ビジネスや文化などの理由により、中国で暮らさざるを得ないのだが、不透明の空を見て、彼らは怖れて逃げるのだろうか。中国にいた時、妻と私はかつて友だちに「今は喫煙する時期だよ」と冗談を言った。

 米国に帰った後、私は簡単な調査をした。中国に住んだらどのような健康被害を受けるかと、医師および公共衛生の専門家に尋ねてみた。彼らの回答の中で、三つの問題がくりかえし言及され、ショックを受けた。

 まず、中国の環境はたしかにきわめて悪い。ある外国の医師が北京で言ったように、「自分の目で見ただけでも、このような大気汚染は誰にとってもろくなものではないことはわかるはずだ」

 北京の大気汚染の状況を知る方法の一つは、米国大使館がこっそり作った大気観測センターのデータを入手すること。たとえば、大気汚染の中でもっとも危険とされるPM2・5の粒子は、きわめて小さくてそのまま肺胞に入るだが、中国政府はそれについてのデータを公表せず、または観測しない。逆に、中国政府はPM10の汚染粒子の状況を公布している。このような粒子はリスクがわりと低いが観測されやすい。なぜなら、この物質によって大気が黒くなり、くしゃみをすればハンカチに黒いものが残るからだ。

 米国大使館のPM2・5に関するデータによると、北京の大気汚染度はつねに「非常に悪い」または「危険」の範囲にある。この状況は、米国でこれまで数十年来見たことも聞いたこともない。私の友人は長期間咳をしつづけたり、血液の中から重金属を検出されたりする。ある医師は、「子持ちの人は中国を長く旅行しないように」と提案した。「子供たちの肺は弱いから」である。

 2つ目は、良好な環境に戻ったら、健康状況を回復できるということ。衛生専門家たちから示されたデータによると、人間は健康な環境に戻ったら、大多数の人は健康を回復できる。しかし、長期的に居住する人は要注意。

 最も危険な場所:空より街だ

 最後の問題は、大気汚染より他のことに気をつけろ、ということ。西洋人にとって、中国での最大の脅威は、空気の中にあるのではなく、街の中にある。ある中国人の医師は患者にこうコメントした。「外出する時、もっとも重要なことは、車に乗るときにシートベルトを締めること、自転車に乗るときにヘルメットを被ること、交差点を通る際には、危険から脱出するつもりで走って通ることだ」

 そのとおりだ。中国の交通安全は本当に最悪だ。交通事故は、中国駐在の各国大使館員死亡の主要原因となっている。当時、私は自分がタクシーにひかれて死ぬだろうと毎日のように心配していた。というのは、彼らは赤信号でも車を止めないからだ。実際、妻は北京で一方通行の8車線の交差点で、対向車線から赤信号を無視して走ってきたオートバイにひかれたのだ。

(翻訳編集・小林)


 (10/02/13 09:18)  





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