印刷版   

     羅援少将のミニブログ(微博よりスクリーンショット)

対日強硬少将、思わぬ馬脚 「世論戦場」では苦戦

【大紀元日本2月28日】尖閣諸島をめぐり「警告無視ならレーダー照射」などと好戦的発言を繰り返している中国人民解放軍の羅援少将(中国戦略文化促進会常務副会長)が22日、禁じられているはずのミニブログ「微博」のアカウントを開設。だが、「世論戦場」に慣れないためか、少将はすぐさま苦しい戦いを喫したようだ。

 出鼻をくじかれる少将

 「許可を得てミニブログを開設した」。ブログやホームページの開設は現役軍人は禁じられている。それでも羅少将が微博にこだわる理由を、将軍は続けて打ち明けた。「ここは非常に重要な世論戦場だ。あなたが発言しなければ、発言する人が出てくる。あなたのふりをして騒音を発する者さえいる」「我々はもう黙っていられない。沈黙の中で消滅するか、あるいは沈黙を破って爆発するかだ」「親愛なる祖国、党、軍隊、人民のために我々は戦わなければならない」といつものように勇ましく切り出した。

 だが、少将の熱のこもった発言にネットユーザーらは冷めた眼差しで見ているようだ。「どうして人民は最後なんだ?」「その説教のような姿勢や高圧的な態度はここでは通用しないぞ」「軍人のこんな恐ろしい声を聞かされる人民は不幸だ」などの書き込みが飛び交った。

 こういった冷たい風が、少将陣地に猛烈な一撃を運んできた。1979年の中越戦争の開戦前に雲南省の国境付近で作戦参謀をしていた羅少将(階級は現在のもの)が、わずか開戦2カ月前で北京に戻った経歴をユーザーらが暴露。周恩来元首相の身辺で要職を務めていた父・親羅青長氏から事前に開戦を知ったのではと疑問視する声が一気に広まった。

 これには少将は正面衝突を避けた。疑惑から目をそらし、さらに「対外的に国権を守り、対内的に国賊を罰する」と宣言した。「対外」から「対内」にまで戦線を拡大した少将は今度、さらなる苦しい立場に立たされた。「脱走兵に国の防衛を論じる資格なし」「軍人は政治に干渉するな」「これは公然と政府を恐喝しているのではないか」との声が上がった。

 作家の呉祚来氏は「国賊の意味を説明せよ」と少将に突き付け、「あなたのような戦争を煽る人は、国賊どころか、人類の敵だ」と痛烈に批判。作家の五岳散人も「対内を論じる前に、まずは軍ナンバーの特権車をなんとかして」と迫り、「国内で威張り散し、生活が乱れきっているのに戦争に勝てるなんてあり得ないことだ」と軍隊自身の腐敗を批判した。

 自作自演か 笑いのネタに

 批判の矢面に立たされた羅少将はその後、問題発言を取り下げ、一時、戦略的撤退を選んだようだ。だが、その時、少将を称える書き込みが突如、ミニブログに現れた。

 「羅援少将は軍人であり、学者だ。北朝鮮核問題への見解は素晴らしい。彼の提案は情に合い理に適っている。テレビでの軍事評論も、もっとも視聴者に歓迎されている」

 しかし、あからさまな称賛投稿のアカウントは他でもなく「羅少将」自身のものだった。この自作自演で自画自賛のような投稿は当然、物笑いの種に。微博戦場で度重なる苦戦を強いられた少将はふたたび黙り込むが、運営会社の新浪が救いの手を出した。少将称賛の投稿は「アカウントを盗用した何者かによるものだった」と釈明した。

 自画自賛にしても、「何者か」が少将のアカウントを盗用するまで少将を称えたにしても、羅少将のミニブログは娯楽性を増したことは確かだ。「少将のアカウントを盗むなんて、軍事法廷行きだ」「自分のアカウントも守れない少将が領土を守ることができるのか?」「もし、言行不一致、信頼性ゼロの少将が戦場で『行け』と号令を出したとして、あなたは従うか」「国家安全を守る専門家がパスワードも変えられないようなら、人民が心配するよ」とユーザーらも少将の思わぬ馬脚を楽しんだ。

 英紙デイリー・テレグラフも羅少将のミニブログに注目し参戦。「孫子の兵法によると、敵が戦いを制した時は撤退すべきだ」とユーモアたっぷりに羅少将の微博退去を忠告するが、好戦的な少将はまだ、退く様子を見せていない。

(張凛音)

 (13/02/28 11:05)