「人民日報」に露呈された中共崩壊の兆し

2005/08/22
更新: 2005/08/22

【大紀元日本8月22日】中国で抗日戦争勝利60周年を迎えた8月15日、「中国共産党、民族団結抗戦に大黒柱の役割」という特約評論家の文章が、政府官製の「人民日報」に発表され、中国各地の抗議の声を招いた。人民日報に発表された当該文章には、中国共産党政権統治の合法性を自画自賛し国民にアピールしようとしたが、むしろ逆効果で中共崩壊の兆しを露呈してしまった。

当該文章の主な内容は次のとおり。「中国が日本との戦いに勝利という偉大な奇跡を創造したその根本的な原因は、中国共産党が全国民の意志を代表して、この偉大な抗日戦争を指導推進し、戦場の最前線で血を浴びて奮戦し、全民族団結抗戦の大黒柱になったからである。それは歴史から十分証明できる。また、歴史は我々に、中国共産党こそ、初めて中国を植民地とねらう日本帝国主義の野心を暴露し、騙された中国人に警鐘を鳴らした。初めて中華民族の共感をよび、愛国情熱を喚起し、共に英雄の歴史を作ることができた。初めて日本帝国主義と最後まで戦うことを宣言し、日本侵略者と武装抗議する偉大な闘争の道を切り開くよう指導したのである。歴史をみれば、中共が真っ先に抗戦の最前線に立って作戦したことは明白であり、中共の正鵠を得た主張と英雄的な行動こそ、全国の抗戦を指導推進することができたのは明らかだ」。最後に、「歴史は我々に、中国共産党が無ければ、抗日戦争の勝利を勝ち得ることができなかったことを証明してくれた。すなわち、中国共産党が中国の革命と建設の中で指導する核心になったのは、歴史の選択並びに中国国民の選択である」と結んでいる。

この文章は中国の各ネットにも発表され、国民の激怒を招いた。発表された数時間後、ネットの意見発表欄に抗議のメッセージが何万にも上った。人民ネットと新華ネットが直ちにこれらのメッセージを削除し、意見欄での発表を禁じたが、網易と新浪ネットは閉鎖せず、征討の声が整理され保存された。次にこれらのメッセージをいくつか取り上げる。

○信じますか?私は信じません。

○よく嘘が言えたもんだ!

○この文章を読んだ私は泣き出したいです。祖国よ、いつになったら、貴方の人民は騙されないようになれるの?歴史さえ尊重できなければ統一の話は無理に決まっているでしょう!中共の変化を期待していた私は、もうがっかり!

○すでに21世紀ですよ、嘘をいつまで続けるつもりですか?

○「歴史をみれば明らかだ」の「歴史」はいったいどこの国の歴史ですか?

○自画自賛、恥知らず!

○歴史は自分で勝手に作るものではない!

○抗戦の大黒柱だって?国民を馬鹿にして!抗日戦争のこの8年間の中、中共が大戦役に2回しか参加しなかったのに!嘘はあくまでも嘘だからね!

○当時、何万人もいなかった中共が、日本に打ち勝ったと?すごいわね。

○後方で遊撃戦をしていた中共が大黒柱だって?

○中共は嘘を言う面において、確かに大黒柱と言える!

これらの高まる不満の声は、国民が真相に目覚め、中共崩壊の兆しをあらわにしたものと言える。独裁政権を支えた嘘と危惧は中国国民が真相に目覚めた今、もはや国民支配を継続できないだろう。60年前の1945年8月15日、抗戦勝利を迎えた中国人にとっては誇りを感じる特別な日と言えば、60年後の今日は、「人民日報」が中共の大失敗と宣告し、中国人にとってその二重の誇りを感じるべき特別な日であろう。

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