豪州:中国製歯磨き粉から有毒物を検出、輸入禁止へ

2007/09/06
更新: 2007/09/06

【大紀元日本9月6日】豪州ビクトリア州はこのほど、中国製歯磨き粉から致死量の有毒物質ジエチレングリコールが検出されたとして、3種類の中国製歯磨き粉の輸入禁止を発表した。胡錦濤・中国国家主席がアジア太平洋経済協力会議(APEC)に参加するため、豪州を訪問中の出来事のため、同主席の言動が注目されている。

中央社によると、ビクトリア州はこれまで、中国製の玩具、ペットフード、タイヤ、水産品などの商品に対して、回収命令を下している。今回、中国製歯磨き粉から人を致死させる可能性のある有毒物質ジエチレングリコールを検出したことから、輸入禁止に踏み切ったという。また、輸入禁止の対象とされた歯磨き粉を販売した場合、6万1350豪ドル(約586万円)の罰金を科されることになるという。

ジエチレングリコールは工業用溶剤や、塗料、不凍液などによく使用されており、経口摂取すると、腎臓および肝臓に障害を起こす有毒物質である。

APECに参加するために、3日から豪州を訪問中の胡錦濤・国家主席はいずれ、中国製製品を「防衛」する言動があるとみられる。中国は豪州の最大の貿易パートナーである。

中国政府はこれまで、世界各地で中国製商品が回収された動きに対して、不公平かつ偏見のある行動だと批判し、保護貿易主義だと主張している。

(翻訳・豊山)
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