<大連港石油パイプライン爆発事故>原油除去作業員、死亡

2010/07/23
更新: 2010/07/23

【大紀元日本7月23日】大連新港の原油パイプライン爆発・炎上事故により汚染された周辺海域の原油を除去する作業にあたっていた作業員1名が、20日、海に転落。漂う原油に飲み込まれて死亡したと中国国内メディアが伝えた。

死亡した作業員は大連消防支隊の消防士・張良さん(25歳)。転落事故の発生当時、張さんは仲間の消防士1人と油除去ポンプの手入れをしていた。この日は風が強く海が荒れていたため、張さんは突然襲って来た高波にさらわれたという。

一緒にいた隊員はすぐに助けに入ったが、分厚い原油にまみれ、身動きがとれなくなった。近くのほかの隊員らが駆けつけた時には、張さんの姿はすでに見当たらなくなっていた。助けに入った隊員はすぐに助けられたが、張さんは3時間後に周辺海域で遺体で見つかった。2人とも厚さ10センチ以上の黒い原油に全身包まれた状態だったという。

16日に発生した原油パイプライン爆発事故では、約1500トンの原油が海に流出し、現場近くの海面は一時、厚さ約20センチの原油の層で覆われていた。現在、作業船による原油除去作業のほか、石油を分解するバクテリアの使用も予定されているという。

(翻訳編集・張YH)
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