「ギフト回収」産業、祝日後の中国で大繁盛

2012/02/14
更新: 2012/02/14

【大紀元日本2月14日】最近中国では、祝日にギフトを送る風潮がエスカレートし、「ギフト回収」産業が現れ始めた。さらにギフト回収チェーンまで形成され、高額なギフトはひとまわりした後、再び店頭に戻り販売されているという。台湾中央社が伝えた。

旧正月後の中国では、様々なタイプの「ギフト回収」チラシが飛び交っている。買い取り商品の中には高級たばこや酒類、ギフトカード、冬虫夏草、有名ブランド時計やアクセサリー、金や宝石、3C製品(コンピューター、家電製品、通信機器)などは人気商品だという。

ギフト回収業者の稼ぎ時は祝日後の1、2週間。商品を市場の6割から7割で引き取り、市場価格よりも安い値段で再度販売する。これらの商店は通常幾人かの固定客がおり、家まで行って買い取ることもある。収入が一日で1万元(約12万円)を超える時もあるという。

現在、回収ギフトの販売を違法と定める法律はないが、このような行為は商品価格システムや市場秩序に大きく干渉するものと上海市流通経済研究所の汪所長は指摘した。

一方で、ギフト回収は野放しのグレーゾーンにおいて、人気のある商売になりつつある。「1日24時間、年中無休」と謳う業者やネット上で顧客に情報提供し、無料通話サービスも行っている業者など、各種のサービスが盛んだ。さらに、ギフトが偽物ならば10倍の弁償金を支払うなどと堂々と「本物宣言」する業者や、ギフトの選択、包装、配送など、正規業者顔負けのサービスまで提供する業者も増えている。

「ギフト産業チェーンも徐々に細分化され始めている。製造、販売、末端のサービス、仕入れ、受取、ギフト回収。これが産業チェーンの全体だ」とネットユーザーは揶揄する。

 (翻訳編集・坂本)
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