高級志向パリ新設ホテル「中国人に来てほしくない」人種差別と批判され、取り消し

2012/10/02
更新: 2012/10/02

「中国人観光客には利用してほしくありません。」とホテルのオーナーは仏ファッション紙にコメント(DANWEI)

【大紀元日本10月2日】私たちは客を選ぶ-。フランスのある高級婦人服ブランドはこのたび、2014年までにパリのセーヌ川左岸にホテルを建設し、経営することを発表した。そのなかで、ホテルのオーナーは「中国人」を名指ししてホテルの利用を拒否すると公言した。発言は「人種差別だ」とインターネットで批判され、コメントは取り下げられた。

ファッションマガジン・ヴォーグは、ホテルを新設するブランド「Zadig & Voltaire(ザディグ・エ・ヴォルテール)」の創立者でホテルのオーナーであるティエリー・ジリエ氏の発言を掲載した。「(ホテル建設は)私たちにとって核となる計画です。私たちは客を選ぶつもりです。例えば中国人観光客には利用してほしくありません。パリには求められているものがあるのです。多くの人は、プライバシーの守られた静かなホテルを望んでいます」

しかし、この発言はインターネットを通じて市民から「人種差別主義」と批判され、まもなく取り下げられた。中国人観光客は昨年、渡航先の海外で高級品などの購入額は460億ドル(約3兆6千億円)に達しており、世界一のブランド商品の買い手となっている。

(翻訳編集・佐渡 道世)
関連特集: