米朝、ジュネーブ会議で応酬 米韓軍事演習巡り

2019/08/07
更新: 2019/08/07

[ジュネーブ 6日 ロイター] – 北朝鮮は6日、スイスのジュネーブで開催された軍縮会議で、米国が、韓国と合同軍事演習を実施することで「緊張をあおっている」と批判し、自衛のための措置を講じる方針を示した。

北朝鮮の駐ジュネーブ大使のジュ・ヨンチョル氏は「これまで講じてきた重要な措置を再考」せざるを得ないと発言。6日に実施したミサイル発射には言及しなかった。

ジュ氏は「米韓の当局は合同軍事演習をあの手この手で正当化しようとしているが、その攻撃的性質は隠すこともごまかすこともできない」と指摘。

「さらに深刻なことに、米国は、首脳レベルで約束した合同軍事演習中止の方針を無視し、韓国に最新型攻撃装備を配備し、北朝鮮に敵対する軍事的緊張をあおっている」とし、北朝鮮としては、自国を防衛するために欠かせない強力な手段を開発、試験し、配備せざるを得ないと述べた。

これに対し、米国のロバート・ウッド軍縮大使は「米国は軍事的圧力をあおっていない」と反論。

米国は、昨年、米朝首脳がシンガポールでの初会談で合意した通り北朝鮮の非核化にコミットしているとし「トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長がその会談で打ち出したビジョンを実行するために、北朝鮮との協議に戻ることを非常に楽しみにしている」と述べた。

*発言を追加しました。

Reuters
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