台湾、来年防衛費8.3%の大幅増額 中国の脅威に対抗

2019/08/16
更新: 2019/08/16

[台北 15日 ロイター] – 台湾は15日、来年の防衛予算を8.3%増やして4113億台湾ドル(131億1000万米ドル)とすることを閣議で承認した。与党・民進党が優勢な立法院(国会)で承認される見通し。成立すれば、行政院(内閣)主計総処によると伸び率は2008年以来の高さで、規模は01年の記録開始以降最大となる。

中国との関係がより緊迫していることが背景だ。中国は7月、台湾独立の動きが見えれば戦争に訴える用意があると警告し、米国が台湾に武器を売却したことを非難した。

台湾国防部は声明で「敵対勢力の脅威に応じ、安全保障体制を確保するため、防衛予算は安定的に増加を続けている」と説明。外国からの新鋭兵器購入や完全な志願兵制導入に向けて支出を拡大していく方針を示した。

Reuters
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