米大統領、デンマーク訪問中止 グリーンランド買収巡る首相発言で

2019/08/21
更新: 2019/08/21

[ワシントン 20日 ロイター] – トランプ米大統領は20日、9月上旬に予定されていたデンマーク訪問を取りやめる方針を明らかにした。フレデリクセン首相が、デンマーク領グリーンランドを買収するというトランプ氏の構想に反発していた。

トランプ氏は「デンマークは素晴らしい人々がいる非常に特別な国だが、グリーンランド買収に関する協議に関心がないとのフレデリクセン首相の発言を踏まえ、2週間後に予定されていた会談を別の時期に延期する」とツイッターに投稿。

「首相が非常に率直だったことで米国とデンマークは多大なコストと労力を節約できた。これについて首相に感謝し、将来に(予定を)再調整することを楽しみにしている」と述べた。

ホワイトハウス当局者は、トランプ氏が9月2─3日のデンマーク訪問を取りやめたと語った。トランプ氏はフレデリクセン首相や、グリーンランド自治政府のキールセン首相と会談する予定だった。

トランプ氏は8月31日にポーランドを訪問する。

フレデリクセン首相は18日、米政権内でデンマーク領グリーンランド買収構想が浮上していることを受け、グリーンランドは売り物ではないとし、米国へ売却するという案はばかげていると述べていた。

トランプ大統領は18日、グリーンランド買収について最近議論したことを認めたが、当面の優先課題ではないと説明した。

Reuters
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