ベネズエラ、数カ月前から米当局者と接触 大統領「関係正常化へ」

2019/08/21
更新: 2019/08/21

[カラカス 20日 ロイター] – ベネズエラのマドゥロ大統領は20日、米政府との関係を修復するためトランプ政権との接触を「数カ月にわたり」認めてきたことを明らかにした。

マドゥロ大統領は今年1月に米国との外交関係を断つと表明し、米国はベネズエラの政府高官や国営企業に制裁を科している。

両国間の接触については、トランプ大統領がこの日これより先にホワイトハウスで記者団に対し、米政権はベネズエラのさまざまな代表者と「非常にハイレベルで」協議を行っていると述べたが、詳細は明らかにしなかった。これまで両国の当局者はいずれも接触に言及していなかった。

マドゥロ大統領は国営テレビで「数カ月にわたり(米国と)接触してきた」と明らかにし、「国内で対話を求めてきたのと同様に、トランプ大統領にベネズエラに真に耳を傾けてもらう道を模索した」と語った。

具体的に誰がトランプ政権と接触してきたか、また何を協議したか、といった詳細を明かすことはできないとした上で、協議の目的は二国間の「関係正常化と対立解消」だと述べた。

マドゥロ大統領と、野党指導者であるグアイド国会議長の代表団は、バルバドスで政治危機打開について協議を行ってきた。関係筋4人が明らかにしたところによると、野党議員らは今週ワシントンを訪れて米当局者と協議する予定という。

Reuters
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