米政府、ベネズエラ政府高官の入国を禁止 反大統領側には資金提供

2019/09/26
更新: 2019/09/26

[ニューヨーク 25日 ロイター] – トランプ米大統領は25日、ベネズエラのマドゥロ政権高官の米国入国を禁止する措置を発表した。副大臣以上の高官、大佐以上の軍人、政権寄りの制憲議会のメンバーなどが今後、米国に入国できなくなる。

一方、ベネズエラの暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長に対する資金提供を発表するなど、グアイド氏への支持を改めて示した。

トランプ大統領は、国連総会の合間に開いた会合で、グアイド氏をベネズエラの正当な大統領として承認している中南米諸国の首脳らを「歴史的な連合」の一部などとして賞賛した。

資金援助については、ベネズエラの人道支援に3600万ドル、グアイド氏の政権運営費として5200万ドルを提供する、としている。

米国務省高官によると、今回のニューヨークでの会合は「ベネズエラへの国際社会の関心を維持するため」に開催。米国はマドゥロ大統領の退陣を求めてきたが、打つ手が乏しくなっていることは否めず、ベネズエラ問題に対する米国の意欲が薄れてつつあるとの見方も出ている。

Reuters
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