憲法改正、首相が総裁任期中にできなければ要対策=麻生副総理

2019/12/10
更新: 2019/12/10

[東京 10日 ロイター] – 麻生太郎副総理兼財務相は10日の閣議後会見で、安倍晋三首相が意欲を示す憲法改正について、首相が自身で成し遂げる覚悟を決めて取り組む必要があると述べた。「任期中にできる当てがなければ、対策を考えなければならない」とし、安倍氏の自民党総裁4選を支持する考えを示唆した。

麻生副総理は雑誌「文藝春秋」のインタビューで「安倍総理が本気で憲法改正をやるなら、もう1期、つまり総裁4選を辞さない覚悟が求められる」などと述べていた。

会見で麻生副総理は、1960年に首相が岸信介氏から池田勇人氏に交代した際、岸氏が池田氏に憲法改正を託したにもかかわらず、池田氏は「所得倍増」などに注力して憲法改正が実現しなかったことに言及。「安倍総理が、次の人が(憲法改正)できると思ったら岸氏の二の舞になる」と述べた。

 

 

(和田崇彦 編集:田中志保)

Reuters
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