大紀元時報

人権派弁護士王全璋氏、709事件後メディア初登場 「一度も後悔していない」

2020年04月24日 17時46分
2020年4月20日、王全璋弁護士はビデオ通話を用いて香港ケーブルテレビのインタビューを受けた(動画のスクリーンショット)
2020年4月20日、王全璋弁護士はビデオ通話を用いて香港ケーブルテレビのインタビューを受けた(動画のスクリーンショット)

4月5日に釈放された人権派弁護士・王全璋氏(44)は20日、香港のケーブルテレビ・有線電視の取材を受け、今も不自由な生活を強いられていると語った。王氏は、山東省の刑務所から釈放された後、妻と息子が住む北京に戻れず、同省済南市で軟禁されている。

王氏は、約5年ぶりにメディアに登場した。「拘束中、自らの信念や弁護士としての使命感に支えられ、当局の圧力に屈せず、(国家転覆罪の)罪を認めることを拒み続けた」と述べた。また、「人権派弁護士になったことは一度も後悔していない。条件が整えば、これからも弁護士として活動する」と語った。

王氏は、「感染症対策としての隔離」を理由に、自宅から外出することを許されず、24時間警備員に監視されている。

王氏は逮捕前まで、土地収用や立ち退き問題、キリスト教徒や法輪功学習者への迫害など、困難な弁護を引き受けてきた。2015年7月の人権派弁護士らが一斉に拘束された「709事件」で逮捕された後、約3年間、安否不明の状態が続いた。2018年2月、国家政権転覆罪で起訴され、5年の実刑判決を受けた。

24時間監視

2015年、王氏と同時期に逮捕された謝陽弁護士は4月20日、山東省の王氏の自宅を訪れ、2人で身分証明書の再発行を地元警察署に申し込もうとした。しかし、王氏を監視する警備員らが行く手を阻んだ。

謝氏は「既に刑期を終えて出所した人間だから、止める理由はどこにもないはずだ。14日間の隔離期間は過ぎている。正当な理由のない行動制限は違法行為だ」と述べ、警備員らを退けた。

その後、謝氏はソーシャルメディアに、王氏のマスク姿を撮影した写真を投稿した。

謝陽氏がSNSに投稿した王全璋氏の写真(ツイッター写真)

米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)は20日、王氏に電話取材した。王氏は妻の李文足さんの勇気と根気強さを称え、国内外からの関心や支援にも感謝の意を示した。最後に「一日でも早い妻と息子との再会を望んでいる」と述べた。

謝氏は、自らが拘束時に受けた拷問や虐待の経験から、王氏も同様に非人道的な扱いを受けたと察している。「王氏は5年近く拘束され、見た目が以前よりずっと老けていた。精神状態も回復できていない。家族は、この事件で大きな苦痛を強いられている」と述べた。

王弁護士の妻・李文足さんはツイッターで、夫が依然として警察に監視されていると書き込んだ。しかし、王氏は、妻のネットでの書き込みや発言に「トラブルを起こすな」と削除を求めたという。李さんは、夫は「もはや別人みたい」と嘆いた。

地元の公安当局は、王氏は出所後も政治的権利はなく、軟禁や行動の自由を制限されると主張している。これについて、謝弁護士は、当局の主張は法律に則っておらず、行動の自由を奪う権利はないと反論している。

米国務省は20日に声明を発表し、王氏の心身の健康や獄中で受けた不適切な扱いに強い懸念を示した。また、中国当局に対し、王氏に家族の面会を含む十分な行動の自由を与えるよう申し入れた。そして、「不当に拘束された全ての人」の解放と、中国の「無力な法治、恣意的な逮捕・勾留、拘束中の拷問や虐待」などの人権侵害を引き続き懸念するとした。

(翻訳編集・王君宜)

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