[31日 ロイター] – 中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の米国への身柄引き渡し問題を巡り、カナダのラメッティ法相は、身柄引き渡しの要件は成立しているとの見方を示したことが、裁判資料で分かった。
この資料は先週、ブリティッシュコロンビア州の裁判所に提出されたもので、31日にメディアに公開された。
米当局は、ファーウェイのイランとの取引を巡り、孟被告がHSBC<HSBA.L>に虚偽の説明をしたとして、銀行詐欺などの罪で同被告を起訴している。
ラメッティ法相側は「ファーウェイとHSBCの関係を維持するため、孟氏が故意にHSBCに虚偽の説明を行ったことは証拠から明らかだ」とした上で「孟氏は、身柄引き渡し請求に記載されている行為について起訴されるべき人物であることを認めており、身柄引き渡しの正式な要件は全て成立している」とした。
ファーウェイはコメントを控え、過去に提出した法的文書を参照するよう求めた。
ブリティッシュコロンビア州の上位裁判所は5月、身柄引き渡しの根拠となる行為が請求国、被請求国ともに犯罪と定められていることを表す「双罰性」は認められるとし、孟被告の主張を退ける判断を下した。
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