米マディ・ウォーターズ、中国不動産仲介大手を空売りへ 収益粉飾の疑いで

2021/12/17
更新: 2021/12/17
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空売り調査会社マディ・ウォーターズ・リサーチ(以下はマディ・ウォーターズ)は16日、米上場の中国不動産仲介企業、貝殻找房(KE Holdings)が粉飾決算を行っていると指摘し、今後同社の株を空売りすると発表した。

貝殻找房は中国国内において、住宅取引や関連サービスに関する最大級のプラットフォームを提供している。2020年8月、米上場を果たした。

ロイター通信によると、マディ・ウォーターズが公表した調査報告書は、取引量、店舗数、代理店数、収益など、貝殻找房が報告した情報について疑問視している。報告書は、貝殻找房側の情報は、過去数カ月間マディ・ウォーターズが同プラットフォームから収集したデータと「非常に大きな差がある」と指摘した。

報告書は、「貝殻找房は新築住宅の販売件数とその手数料収入を水増しし、プラットフォーム上の幽霊店舗を『アクティブ』として記載し、一部の買収資産の価値を過大評価している」とした。

報告書は、「貝殻找房が新築住宅販売のGTV(総取引額)を126%以上、手数料収入を77~96%水増ししたと認識する」という見解を示した。

マディ・ウォーターズの発表により、16日の米ニューヨーク株式市場の時間外取引(プレマーケット)では、貝殻找房の株価は10.9%下落した。

マディ・ウォーターズは「Luckin Coffee(瑞幸珈琲)と同様に、貝殻找房は非常に大きな不正を働いている」と批判した。

マディ・ウォーターズは2020年1月、瑞幸珈琲が粉飾決算を行っているとの調査報告書を発表した。4月、同社は2019年の売上高を改ざんしたなどの不正行為があったと認めた。5月、米ナスダックは同社に対して上場廃止を求めた。

貝殻找房は16日夜、声明を発表し、「マディ・ウォーターズは中国の不動産市場に対する理解が不足しており、(弊社の)3つの(決算)報告書について正しく読み解けていない」と反論した。

同社は今後、マディ・ウォーターズの指摘に回答していくとした。

中国IT大手、騰訊控股(テンセント)と日本のソフトバンクグループ傘下、ソフトバンク・ビジョン・ファンド・エルピー(SVF)は貝殻找房の2大株主である。テンセントは同社の12.3%株式、SVFは10.2%株式をそれぞれ保有する。

(翻訳編集・張哲)