米大使、中国ネット検閲当局を非難 香港・NATO巡り投稿を次々削除

2022/07/08
更新: 2022/07/08

米国の駐中国大使ニコラス・バーンズ氏は6日ツイッター上で、中国ネット検閲当局が米国大使館の中国SNS上での投稿を相次いで削除したと、強い不満をあらわにした。

大使は、中国当局が先週、中国SNS微博(ウェイボー)と微信(ウィーチャット)の米国大使館のアカウントから、米ホワイトハウスと国務省の香港と北大西洋条約機構(NATO)首脳会合に関する投稿を「再び削除した」とツイートした。

同氏は、米国民が中国指導者の発言を聞けるように、「中国政府も中国国民が米指導者の主張を見ることができるようにすべきだ」とした。

検閲されたのは、米国大使館が6月30日にウェイボーに掲載したNATO首脳会議に関する声明と、香港の中国本土返還25年に関するブリンケン米国務長官と米国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン報道官のそれぞれの声明だ。

NATO首脳会議に関する声明に「ロシアによるウクライナ侵攻」との文言があった。また香港に関して、ブリンケン長官とワトソン報道官は、中国政府と香港政府が「一国二制度は50年変わらない」という約束を破り、香港の「基本的な自由」を破壊した上、民主派などへの抑圧を強めていると批判した。

中国当局は5月末、国内ネット上でブリンケン長官の対中政策に関する演説全文とその関連投稿を全面的に封殺した。

張哲
張哲
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