米民主党のブライアン・シャ-ツ上院議員(ハワイ州)は、国際開発庁を閉鎖し国務省に統合するホワイトハウスの動きに抗議し、トランプ大統領が指名した国務長官候補に対する上院での投票を阻止すると述べた。トランプ氏は、国際開発庁(USAID)を閉鎖し、国務省に統合する方針だ。
上院の議事規則によると、上院での投票は他の99人の上院議員が指名し迅速に通過させたいと考えていても、1人の議員が反対する限り、指名や通過に上院では多くの時間を費やさなければならなくなる。
トランプ氏は、アメリカ国際開発庁の閉鎖を主導した。また、同庁に対して深刻な疑惑を呈しているイーロン・マスク氏を、連邦政府の無駄遣い削減の責任者に任命したと述べた。
国際開発庁は、紛争地域における女性の健康から、清潔な水へのアクセス、エネルギー安全保障、腐敗防止活動まで、幅広いプロジェクトに援助を提供しており、その資金はかなりの額にのぼった。2024年、同機関は世界中で数十億ドル相当の人命救助・援助を提供し、国連が追跡する人道援助全体の42%に上る見込みだ。
国際開発庁は3日、国際開発庁の職員に在宅勤務を指示した。以前の報道によれば、数百人から数千人の職員が解雇される可能性がある。
シャ-ツ上院議員と他の数人の民主党議員は、記者会見を開き、国際開発庁に対する攻撃であると非難している。
民主党の上院議員であるクリス・バン・ホーレン氏は記者会見後、記者団に対し、国務省の指名者を阻止するための行動を取るつもりだと述べた。
指名の遅延は、少数党議員が政策に影響を与えようとする数少ない手段の一つである。
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