また、中国で「飛び降り防止」を思わせる設備が現れた。
今度は湖南省の橋だ。9月27日、祁陽市の「湘江大橋」で、高い防護ネットの上に有刺鉄線を取り付ける様子が撮影された。
映像がネットに投稿されると、たちまち話題になった。「飛び降り防止ではないか」「ここでは何度も人が橋から飛び降りているから仕方のない対策だ」といった書き込みが相次いだ。
その後、中国メディアが地元当局に確認したところ、工事を認め、「安全対策のため」と説明した。ただし、飛び降り防止が目的なのかについては明言していない。
中国ではこれまでも、飛び降りが相次いだ一部の橋に、高い柵や防護ネットが設置されてきた。
しかも、橋だけではない。
飛び降りが相次いだ一部の商業施設では、吹き抜けに大きな落下防止ネットが張られている。学校でも、校舎の吹き抜けや高所にネットを設置するところが出てきている。
施設や学校は「落下防止」「安全対策」などと説明するが、ネット上では「自殺防止ネット」と呼ばれている。

橋に柵を張り、商業施設や学校にネットを張る。人が落ちないようにする対策が、街のさまざまな場所に広がっている。
もちろん、安全対策は必要だ。だが、柵やネットを増やすだけでは、その背景にある問題までは解決できない。
どこか、今の中国の少子化対策にも似ている。
結婚する若者が減ると、当局は結婚手続きを全国どこでもできるようにし、必要書類を減らした。最近では銀行や地下鉄にも結婚登記窓口が登場している。しかし、中国のネットではこんな言葉が話題になった。「我々が結婚しないのは、役所が遠いからではない」
今回の有刺鉄線にも、同じことが言えるのかもしれない。柵を高くする前に、なぜ人々がそこまで追い詰められるのかを問うべきではないか。
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