習近平への抗議参加者に事後報復 中共警察が抗議者の家族などにも脅迫

2026/10/07
更新: 2026/10/07

習近平が9月に訪米した際、ワシントンで大規模な抗議活動が起きた。一部の参加者は現場で殴られたり、催涙スプレーを噴射されたりする暴力を受けただけでなく、活動終了後にも中国共産党(中共)から報復を受けた。中国にいる家族も巻き添えとなり、警察が自宅を訪れ、嫌がらせや脅迫を行っている。

習近平が9月23日から25日まで訪米した際、少なくとも39の抗議団体が街頭でデモを行った。現場には習近平に反対する多数の横断幕や、クマのプーさんなどの小道具が登場した。一方、顔を覆った習近平の工作員も「治安維持用の武器」を手に群衆に紛れ込み、暴力を振るった。

その後、多くの抗議参加者が中共から報復を受けた。

中国民主党国際連盟の界立建主席は「習近平の訪問前から訪問後までの20日余りの間に、中国民主党国際連盟では、すでに10人余りの党員が脅迫や嫌がらせを受けている」と述べた。

同連盟の党員、張満英氏の中国にいる家族も、江西省の国内治安保衛部門と公安部門から、繰り返し自宅を訪問され、脅迫を受けた。

張満英氏は「私の母、兄、2人の姉、それに2番目の姉の10歳の子どもも含め、9月23日の夜、国内治安保衛部門に地元の公安局へ連れていかれた。翌24日午前2時過ぎまで取り調べを受け、その後ようやく帰宅を許された」と述べた。

張氏の夫は「今回は国内治安保衛部門と公安部門が何度も家を訪れた。われわれも、もう家族に連絡することができなくなった」と語った。

9月23日には、同連盟の党員、徐其仁氏も、江西省の故郷の国内治安保衛大隊の警察官から脅迫を受けた。同部門は徐氏の母親を管轄区域の党支部事務所に拉致し、徐氏に帰国を要求した。

江西省の国内治安保衛大隊の警察官は「界立建を知っているな」と尋ねた。

被害を受けた徐其仁氏は「知っている。どうして分かったのか」と答えた。

警察は徐氏に、中国民主党国際連盟に加入した理由を尋ねた。

徐氏は「警察官は、この組織は違法だと言い、習近平への抗議活動に参加しないよう警告した。さもなければ帰国した際に刑務所に入ることになるという。妻や子ども、母を巻き添えにするなと言い、母には一族全員に累が及ぶと脅した」と述べた。

江蘇省出身の民主活動家、方碩氏の中国にいる親戚、同級生、同僚、友人の家にも、江蘇省の国内治安保衛大隊、同省外事弁公室、管轄区域の警察が何日も続けて訪れ、脅迫した。

江蘇省の国内治安保衛大隊の警察官は「問題は、彼が参加しただけではないということだ。インターネット上でも党に反対している。つまり反対派だ」と述べた。

方氏の姉によると、方碩氏は本当に追い詰められており、自分で請け負った工事の代金の問題で、主に金の未払いに苦しめられ、借金をしてその工事を行っていたという。

河南省出身の民主活動家、張劉敏氏も、中共の警察からビデオ通話で警告を受け、家族にも累が及んだ。

張氏は、自身への脅迫に加え、家族も脅迫や嫌がらせを受けるなど、中共政府による国境を越えた弾圧と迫害に直面していると語った。当局から中国民主党国際連盟を脱退し、中共の犯罪に抵抗する活動をやめ、さらに当局が反中勢力の首領と呼ぶ界立建氏との接触を断つよう求められていると説明し、「私にはできない」と述べた。

界立建氏自身も、車両による尾行、写真撮影、暴行など、相次ぐ嫌がらせや脅迫を受けた。その後には、何者かに毒を盛られた疑いもある。さらに、同氏の名前をかたり、複数の国の政府に爆破予告や殺害予告を送った者もいた。中国にいる家族にも累が及んだ。

界氏は、9月初めから、父や親族、10代の子どもまで学校に通えなくなり、ホテルに軟禁されていると話している。

界氏によると、家族を脅迫した者らは「界立建に、人々を組織して米国で違法に習近平総書記に詰め寄る行動をさせるな」と要求した。さらに「これは重大な犯罪で、反革命であり、国家への裏切りだ。界立建は逮捕されるだけでなく、死んでも葬る場所はない。本当に死んだら、お前たちは遺灰すら受け取れない。お前たちも刑務所に入ることになる」と家族を脅したという。

最近、世界各地でも、習近平に反対したことで当局は国境を越えた弾圧を行う事件が起きている。独立評論家の杜政氏は、台湾メディア「上報」に寄稿し、中共指導部が、党中央政治局常務委員の蔡奇の指揮の下、習近平への「侮辱」に対抗する国境を越えた行動を秘密裏に開始していると分析した。

界立建氏は、関連する証拠資料をすでに整理しており、議会や国境を越えた人権問題に関する公聴会、米連邦捜査局(FBI)への通報などを通じて、調査と責任追及を進め、中共の国境を越えた弾圧に関与した者に国際法上の制裁を受けさせると述べた。

 

編集・取材:李韻 映像編集:高玉