中国では10月1〜8日の大型連休後、感染症の流行がさらに深刻化している。2026年に入って感染症が広がって以降、葬祭用品の需要も大幅に増えている。10月10~12日に山東省で開かれた葬祭用品の展示会には、多くの来場者が詰めかけた。
山東省臨沂市で開かれた葬祭用品展示会は、3日間にわたり連日多くの人でにぎわった。一方、例年多くの来場者を集める上海の工業博覧会は、12日の開幕初日にもかかわらず閑散としており、来場者よりスタッフの方が多いほどだったという。
出展者の王さんは、「臨沂国際博覧センターは人であふれている。午後4時半の閉館間際になっても人が非常に多い。この業界は今、とても活況だ。1990年代、2000年代生まれの若者も次々に参入している。それだけ稼げる業界だということだ」と話した。
出展業者によると、来場した業者による買い付け量も多いという。2019年に感染症が発生して以降、葬祭用品の需要は大きく増え、現在では中国で数少ない「稼げる業界」の一つになっているとしている。
ただ、参入する業者も増えているため、以前のような高い利益を得られる業界ではなくなり、利益率は通常の水準に戻りつつあるという。
出展者の李さんは、「今は多くの業界で、すでにチャンスがなくなっている。葬祭・祭祀業界は一般消費者にとって情報が不透明だ。今のうちに地域での評判を確立したい。商品の利益率は30~60%程度なら普通だ」と語った。
結婚式当日に35歳男性が死亡
こうした葬祭用品展示会の盛況の一方、中国では感染症への不安も続いている。
10月3日、貴州省遵義市で、結婚式当日だった35歳の謝さんが喉の痛みや倦怠感を訴えて医療機関を受診し、点滴中に死亡した。医師は急性上気道感染症(細菌感染)と診断したという。
中国の衛生当局関係者、陳さん(仮名)は、この男性について「実際には新型コロナと細菌の両方に感染していた」と話した。また、当局が新型コロナの流行を隠しており、特に今年は複数の感染が重なる人が多く、死亡リスクが高まっていると主張した。
陳さんは、「連休が終わってから感染する人が増え続けている。治療で家財を使い果たす人もおり、亡くなる人も増えた。天津のある学校では、生徒が10日間の自宅隔離となり、10月19日に登校する予定だ。今月下旬も感染は増え、11月、遅くとも12月にはピークに達するとみられている」と話した。
密閉空間での感染に警戒
中国のウイルス研究者、張さん(仮名)は、感染症は空気を通じて急速に広がっており、エアロゾルは飛沫より粒子が小さく、危険性も高いとの見方を示した。
特に、密閉空間で長時間過ごすタクシー運転手や医療従事者、学生、オフィス勤務者は感染しやすいと説明した。
張さんは、「周囲では風邪のような症状を訴える人が相次いでいる。感染を繰り返すほどリスクは高くなる。接触感染や飛沫感染の場合は比較的予後がよいが、より小さなエアロゾルによる感染ほど危険で、肺でウイルスが増殖する速度も速い」と述べた。
さらに、「学校は非常に危険な場所だ。物の表面は消毒できても、空気を消毒することはできない」と警戒を呼びかけた。
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