爆破予告でトロントの神韻公演が中止に 各界が中共の「広域弾圧」を非難

2026/04/01
更新: 2026/04/01

3月29日午後2時にカナダのトロント市中心部のフォーシーズンズ・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツで開催予定だった神韻(シェンユン)公演が、爆破予告を受けたことで急遽中止となった。警察が捜査に乗り出し、現在も詳細の確認が進められている。この事件は中国共産党(中共)による「国境を越えた弾圧(広域弾圧)」を示唆するものであり、各界から中共への非難が相次いでいる。カナダからの特派員による報告である。

トロント警察によると、3月29日午後に爆破予告の通報を受け、直ちに会場へ急行。現場にいた人々を避難させ、捜査を開始した。

警察は「現在の捜査結果に基づくと、この脅迫に信憑性はないと見られる。引き続き調査中だ。公演の中止は劇場側の判断によるものである」と述べている。

主催者は即座に観客へメッセージを送り、「公演が中止となったことは遺憾だが、芸術の自由に対するカナダ政府の継続的な支持と、観客の安全を最優先した劇場側の判断に感謝する。今後の公演では安全対策を強化し、各公演の前に警察犬による巡回点検を実施して、観客の安全確保と妨害行為の防止に努める」と表明した。

神韻の今年のカナダ巡回公演において、同様の脅迫が行われたのは今回で2度目となる。

トロント神韻公演主催者のマイケル・クイ氏は、「非常に残念だ。多くの爆破予告を受けてきたが、完全に中止に追い込まれたのは今回が初めてだ。これは中共による神韻への攻撃である。このような事態を許してはならない」と語った。

主催者はさらに、「脅迫メールの一部は発信元が中国国内であることが突き止められており、すべてが悪質ないたずらである。この事件は孤立したものではなく、中共が主導する神韻への世界的な組織的弾圧の一環だ。神韻が共産主義以前の中国伝統文化を表現し、現在の中共独裁下にある現実を暴露していることが、北京当局を深く不安にさせているのだ」と付け加えた。

揺るぎない支持の声

最近公開されたドキュメンタリー映画『Unbroken: The Untold Story of Shen Yun』では、神韻が世界中で伝統文化と古典芸術を広め、表現の自由を守る過程で直面してきた挑戦が描かれている。

会場を訪れていた多くの観客は、落胆の色を見せながらも、神韻が公演を継続することへの支持を表明した。

ローマン・ベイバー連邦下院議員: 「実に卑劣な行為であり、断じて受け入れられない。皆さんの文化と伝統、そしてこのステージに誇りを持ち、前進し続けてほしい。より良い未来が来ることを願っている」

ジョー・テイ(鄭敬基)連邦議員候補(元香港芸能人): 「爆破予告は、かえって多くの人々に勇気を与えたと感じる。異なる背景を持つ人々が結束して神韻を支持するきっかけとなり、神韻が正しいことをしているという証明にもなった」

中国系移民の張さん: 「神韻がさらに発展し、中国文化を世界により良く伝えていけるよう願っている」

著名人らも注視と反発

100万人以上のフォロワーを持つYouTubeクリエイターの文昭(ウェン・ジャオ)氏は、公演前にファンミーティングを行っていたが、その直後に中止の通知を受け取った。「邪悪な脅しに直面した際、唯一の道は退かずに立ち向かうことだ」と語った。

時事評論家の公子沈氏はX上で、「これは何千人もの観客にとっての警鐘であり、中共の権威主義がいかにして恐怖を海外に輸出しているかを反映している」と指摘した。

中国民主党カナダ委員会主席 余厚強氏: 「カナダ政府は専従チームを設置し、捜査・追跡・処罰を行うべきだ」

『偽りの孔子学院(In the Name of Confucius)』監督 ドリス・リュウ氏: 「数ヶ月の血の滲むような努力が注がれた公演が、中共の虚偽の脅迫によって止められたことに衝撃を受けている。再公演の実施と、カナダ政府による中共の広域弾圧への対抗措置を求める」

トロント法輪大法学会スポークスマン ジョエル・チップカー氏: 「我々は中共の極めて凶悪な国境を越えた脅迫を非難する。カナダ政府に対し、標的となっている団体を保護し、全面的な調査を行うよう呼びかける」。