文化破壊

タリバン、中国契約の銅山開発に「ゴー」 仏教遺跡の破壊懸念

2016/12/24 06:00

 イスラム地域の旧支配勢力で過激派組織「タリバン」は公式サイトで、中国と契約していた30億ドルの未開発銅山の開発プロジェクトに「ゴーサイン」を出した。鉱山近くには紀元前の仏教遺跡があり、開発により破壊されると懸念されている。アフガニスタン政府は、タリバンの主張を否定している。

1兆ドルの価値 中国が契約した銅山開発

 文化や環境の破壊行為では、中国共産党に共通点を見出しているのかもしれない。タリバンはサイトで11月29日、「イスラムの国に利益をもたらす国家的プロジェクトを保護する」と発表した。それには、中国国有資源大手・中国冶金科工集団(MCC)がリース契約を結んだ、メス・アイナク銅山の開発も含まれている。

 メス・アイナクは世界で2番目に大きい未開発銅山とされ、銅の量は推定600万トン。雇用など開発でもたらされる経済効果は最高1兆ドルと考えられている。アフガン政府とMCCは2008年、銅山の権利を30億ドルで30年契約した。

 アフガニスタン政府は、CNBCの取材に対して、タリバンの主張を認めないとの見解を発表した。「タリバンは国家プロジェクトを保護したりしない。テロ集団のかかわる仕事はない」とJavid Faisal報道官は述べた。「この15年間で、タリバンは高速道路を襲撃し、橋を破壊し、学校、大学、病院を燃やしてきた」と同報道官は付け加えた。

2011年、メス・アイナク遺跡で見つかった舎利塔(US Embassy Kabul Afganistan/Flickr)

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