大紀元評論・夏小強

習近平と李克強との関係 腹心か、それとも敵か(2)

2017年03月23日 11時03分

中共の国務院総理はどれほどの権利を持っているのか?

 中共政権は変異した政治制度であるため、政治体制の権力構造、権力の意義と効能も民主国家と相違する。

 民主国家の欧米諸国では、政府官員の権力は国民の監督、法律に制約され、社会と国民に奉仕するためのものだ。官員の権力行使は政府の正常な運営の一部となっている。

 しかし中共政権では、官員の権力は既得権益集団や、官員自身が私利を獲得するための道具でありながら、当局が社会や国民を強権支配する道具でもある。このため、権力は中共内部の異なる派閥が必ず争って手に入れたいものとなった。

 中共内部において、官員が政治資源をどれほど掌握しているのかによって、その権力の大きさが決まる。「槍杆子里辺出政権」(政権は武力で奪える)を信奉する中共の高官は、最高権力を手に入れるために、まず軍の支配権を掌握する。

 軍のほかに「筆杆子(ペンの意・表現や宣伝)」と「刀把子(刀の鞘の意味・人の命を定める権利)」、すなわち思想宣伝(プロパガンダ)系統と、裁判所・検察院・公安局などを管轄する政法系統(情報機関も含めて)もある。

 軍、思想宣伝系統と政法系統のこの3つの権力を握ることができたとすれば、中共の主要権力を手に入れたことに等しい。

韓国仁川(インチョン)空港で、50年代に朝鮮戦争で死亡した中国兵の遺骨譲渡式があり、貨物飛行機に遺骨を入れた棺を運ぶ中国軍兵士。
(AHN YOUNG-JOON/AFP/GettyImages)
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