北京の弁護士・余文生氏

「中国人、目を覚まして!」金儲け主義で人のことを考えない(3)

2017年04月20日 14時49分

 記者:中国大陸にいて、日常的な情報はどこから入手していますか?テレビはご覧になりますか?

 余弁護士:通常の情報はインターネットから得ています。まず国内のサイトを見てある程度の情報が得られますが、政治に関係ない話なら、そこそこの信ぴょう性は保たれています。それからネット封鎖を突破して国外メディアにアクセスします。微信やその他の外国メディアのチャットといった個人メディアを通じて、海外の状況も把握することができます。

中国のテレビは大ウソで洗脳番組

 テレビはほとんど見ません。中国のテレビ番組は娯楽番組か、洗脳番組しかないと思っていますから。共産党が「偉大・光栄・正確」と賛美する番組は全部洗脳番組です。例えば抗日ドラマですが、日本軍と戦ったのは中国共産党ではなく国民党だということははっきりしているにもかかわらず、共産党は自分が「抗日の英雄」だと言い張っています。そんな番組を見ていられますか? 史実とは異なる描写もありますし、洗脳番組の多くで歴史的な事実が隠され、 大ウソが並べられています。

 記者:先生が子供のころから受けてきた教育も、党メディアのプロパガンダだったと思います か?

 余弁護士:はい。私たちは幼いころから多くの洗脳教育を受けており、嘘の歴史が叩き込まれています。子供のころ、自分の命を国家や党に捧げようと本気に考えていました。悪人をやっつけて台湾やアメリカを解放してあげなければ、と。アメリカ人は苦難に満ちた生活を送っていると思っていましたからね。私が受けた教育とは、こんなものだったのです。

 12歳頃、騙されていることをようやく分かり始めました。私の家庭は割と裕福で、父親は政府関係の旅行社に勤めていたため、職場から香港や台湾の新聞を家に持ち帰っていました。父親が寝付いてからそっと起き上がり、外国の民主主義に触れたものです。だんだん、自分の受けている教育はおかしいのではと疑うようになりました。そんなわけで、中学高校時代はまじめに勉強しませんでしたね。学校で教わることも全部でたらめだと感じていました。

香港市内で配布される新聞「看中国」、2006年の北朝鮮の核実験危機と日中の緊張について報じる。同年撮影(LAURENT FIEVET/AFP/Getty Images)

裁判もなしにメディアを勝手に断罪、違法そのもの

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