臓器狩りの闇

中国移植の権威、「3年後には移植世界一」と豪語 専門家「プロバガンダ」

2017年08月02日 16時00分

 中国では、臓器がどこから提供されているのか明かされていないが、臓器移植手術件数は年間数万件~十数万件と推計されている。ノーベル平和賞候補者らによる国際的な調査では、臓器は、政治的な意図で収監された法輪功学習者ら「良心の囚人」から強制に摘出されたもので、中国当局は大量殺人を隠ぺいしている、と指摘している。

【動画公開】臓器の待機時間はわずか4時間…
党中央が指揮する中国の臓器収奪

 中国衛生部(厚生省)の前副部長・黄潔夫氏は7月26日、AP通信の取材に応え、現在、すでにドナー登録者は21万人を数え、2020年には、中国は米国を抜いて世界一の移植大国になる、と豪語した。この見方について、専門家は「プロパガンダに過ぎない」と一蹴した。

 中国人体臓器ドナーおよび移植委員会主任であり、中国「移植界の権威」ともいえる黄潔夫氏によれば、2010年にはわずか30人だったドナー希望者は、2017年前半ですでに5500人に達し、これにより1万5000件の移植手術を行うことができるという。

 一連の黄氏の主張について、大紀元の取材に答えた専門家たちは疑問の投げかける。

 中国臓器移植問題にくわしいジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏によると、黄氏は2014年3月、「囚人は国民であり、臓器提供者に含まれる」と発言しており、「ドナー登録数」の急増には、囚人に対して強制的に「ドナー登録」をさせた可能性があるとみている。

 中国は2013年にはじめてドナー登録制度が成立した。しかし、台湾国際移植関係協会副理事・黄士維氏によると、制度は「あってないようなもの」であり、各省ごとのドナー登録者や手術件数を合致させた統計は明かされておらず、システムはとても不透明だという。

 日本をふくむ通常の臓器移植の流れでは、臓器提供カードを所持するドナー登録者が亡くなった後、はじめて移植手術の準備が始まる。しかし、中国では、病院で死の間際にいる危篤患者の家族に、病院側がドナー登録を持ち掛け、「謝礼」をちらつかせて、臓器提供を促しているという。ドイツのヨハネス・グーテンベルグ大学医学センターの李会革教授が大紀元の取材に明かした。

 中国のドナーや移植件数の発表は二転三転し、不透明な部分が多いことから、李会革氏は、今回の黄氏の発言も、確かなデータの報告ではなく、プロパガンダの意味合いが強いとみている。

臓器狩りは今も続いている

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