THE EPOCH TIMES
制裁決議違反の疑い

中国と北朝鮮、海上で30回以上も石油を密輸 米国が偵察衛星で現場撮影

2017年12月28日 07時00分

 国連安全保障理事会による9月の対北朝鮮制裁決議の後も、中国籍および北朝鮮籍とみられる船舶が黄海の公海上で石油などを密輸していたことが、米国の偵察衛星の写真により明らかになった。

 韓国・朝鮮日報26日付けによると、密輸取引は10月から約30回にわたるという。中朝間の密輸防止を見越していた米国による国連安保理の制裁決議案2375号だが、すでに形骸化が疑われている。同決議案では、北朝鮮へ輸入が禁じられている品目は、船から船への輸送「瀬取り」も禁止すると明記されている。

米財務が異例の衛星写真公開

 米財務省は11月21日、中国と北朝鮮の商社に所属する船舶20隻を独自制裁対象に追加した。同時に、北朝鮮船舶「レソンガン(礼成江)1号」が海上で中国籍とみられる大型貨物船と連結する写真を公開した。撮影日は10月19日。

 米財務省は「制裁回避のため、石油を船から船へ輸送しているのではないか」と指摘した。現在、北朝鮮は制裁により石油輸入を年間50万バレルに制限されている。

 マクマスター米国家安保補佐官は12月13日、「精製油類の瀬取り移送などをかなりの回数、確認している」と述べ、公海上で北朝鮮との密輸に係わる企業に対して「最も厳しい経済制裁に直面するだろう」と強く警告した。

 衛星写真と中国当局の発表は矛盾する。中国税関総署が12月26日公表したデータによると、11月は北朝鮮からの鉄鉱石、石炭、鉛の輸入はないとしている。また、ガソリン、ジェット燃料、ディーゼル、燃料油の対北朝鮮への輸出もゼロとしている。

 中国外交部の華春瑩報道官は12月27日の記者会見で、制裁対象となった船舶だけが取引違反となるとの見解を示した。報道官は記事内容を知らないとしながら、「もし彼らが制裁リストに載っていなければ、安保理決議に違反している(していない)ということがどうしてわかるのか?」と述べた。

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