THE EPOCH TIMES

フェイスブック中国子会社、一週間足らずで登記抹消

2018年07月26日 13時39分

中国の工業・商業登記によると、世界最大SNSフェイスブック(Facebook)は7月18日に杭州西湖に子会社を設立した。しかし、中国インターネット管理当局はこれを認めず、25日までに会社の登記を取り消した。

削除前にインターネットで確認できた会社情報によると、子会社の名前は「瞼書技術杭州株式会社」(注:瞼書はフェイスブックの中国語訳)で、資本金は3000万ドル(約30億円)、張京梅という人物が代表取締役を務める。

事業内容は、「ネットワーク情報技術の技術開発、技術アドバイス、投資コンサル、イベント運営、文化芸術組織運営」などで、フェイスブック香港支社が同社の全株式を保有している。25日までに、この会社情報は登録一覧から抹消されている。フェイスブックは公式に、中国子会社の登記および取り消しについても公式発表していない。

インターネットで確認できた中国工業商業会社登録簿(スクリーンショット)

米ワシントン・ポストによると、この子会社は「フランス、ブラジル、韓国で成功してきたようなイノベーション・ハブ(創造的な情報交流の場)といった存在になる」ことを目指していたという。米VOAもフェイスブックからのメールで、杭州にイノベーション・センターを設立したとの回答を得ている。

米ニューヨーク・タイムズによると、フェイスブック中国子会社がわずか一週間で取り消されたのは、浙江省政府と中央のネット管理当局の認識の違いによるという。ネット管理当局は、現地政府から緊密な相談がなかったことに憤怒している様子だ。

世界的に主要なインターネットサービスである交流サイト、フェイスブックをはじめ、検索大手Google、短文投稿のTwitter、動画共有のYouTubeは、すべて中国共産党政権の情報統制により、中国国内では通常利用できない。

フェイスブックはドメイン「Facebook.cn」を2007年には作成しており、2008年6月に中国語簡体字版を始めた。中国ユーザー増加のため、前首相・温家宝氏は一度、フェイスブック内で著名な政治家トップ10に浮上した。しかし、当局によるフェイスブックの断続的な遮断があった。

2008年北京オリンピックを機に一時は正常運行したが、2009年に新疆ウイグル自治区で死者190人以上、負傷者1700以上の大規模な衝突が発生して以降、情報封鎖のために、当局は完全にシャットアウトした。

米コロンビア大学の王軍濤博士(政治学専門)は米ラジオ・フリー・アジアの取材で、突然の登記抹消は「当局がSNSの影響力を恐れているからだ」と述べた。

参考:ザッカーバーグ氏が訪中、FBの解禁求め あの手この手

中国の社会主義にあこがれるザッカーバーグ氏

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