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王子製紙が北越製紙に経営統合提案、TOB実施へ

 国内製紙業界最大手の王子製紙<3861.T>は23日夜、同6位の北越製紙<3865.T>に対して経営統合を提案したと発表した。公表した統合提案書によると過半数の株式取得を目指し、1株860円でTOB(公開買い付け)を実施。その後、100%子会社化したうえで完全統合を図る。北越製紙は21日に三菱商事<8058.T>を引き受け先とする第三者割当増資を発表しており、事実上、王子との統合を拒否する構えだが、王子は統合効果などを株主らに訴え、形勢を逆転させたい考えだ。

 王子製紙によると、同社は今年3月、北越製紙に経営統合を打診。7月3日に経営統合提案書を正式に提案した。提案書によると、TOB価格は1株860円で、買い付け予定株式数は50.1%。TOB価格は北越製紙株の21日終値635円に対して35%のプレミアムを加えた価格となっている。王子は、TOBによって北越を子会社化し、株式交換などによる100%子会社化を経て、経営統合を目指すとしている。

 これに対して、北越は21日に三菱商事を引き受け先としする発行済み株式数の30.5%の第三者割当増資の実施と業務提携を発表。これにより、三菱商事は北越の議決権24.4%を握る筆頭株主になる。

 王子はTOB実施の条件として、この第三者割当増資の撤回を要求した。王子は北越と三菱商事との提携は「具体的なメリットの説明が一切なされていない」と批判。また、北越の取締役会が「株主から選択の機会を奪おうとしている」と批判している。

 王子は第三者割当増資の撤回を踏まえたうえで、改めてTOBの実施を取締役会で決めるとした。

(ロイター7月24日=東京)

 (06/07/24 09:08)