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ECBは足元のユーロ水準懸念せず、1.55ドルが節目─中銀筋=MNSI

 マーケット・ニュース・インターナショナル(MNSI)は1日、複数の中銀関係者の話として、欧州中央銀行(ECB)が通貨ユーロについて懸念する水準は現時点より高い、と報じた。

 ある関係者は、最高で1ユーロ=1.55ドル近辺を節目としていると指摘。12月7日の理事会では利上げが見込まれているが、その後も利上げを続けるかについては理事会内でコンセンサスは得られておらず、来年3月までかそれ以降の据え置きもあり得る、としている。 

 MNSIによると、あるユーロ圏中銀の幹部は「(1ユーロ)1.30ドルの水準は心配に及ばず、輸出への大きな影響はない。ユーロ圏経済はさらに1.40─1.45ドルの水準まで維持可能と思われる。ECBにとって節目となるのは1.50─1.55ドルだが、その水準にはなかなか到達できないだろう」と語った。

 別の中銀関係者も「(為替は)まだ問題ではない」と指摘した。

 さらに別の関係者は、為替の動きについて「非常に大きい」とした上で、7日の理事会で議題となるだろうと予想。ECBにとっての節目も、他の関係者が想定する水準よりも近い可能性があると話した。

 金融政策について、ある関係者は、12月の利上げ後「(各国)中銀の多くが様子見を望んでいる」と指摘。ドイツの付加価値税(VAT)引き上げや米経済減速などを背景に、引き締め停止を希望する声も一部で挙がっていると述べた。「ECBは金利が中立水準にかなり近づいており、将来の決定は純粋に今後の経済指標内容に依存することになる、というメッセージを12月に送ろうとしている」とも語った。

 [フランクフルト 1日 ロイター]

 (06/12/03 13:09)  





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