武装警察部隊副司令官の死、自殺説の背景

2007年12月09日 09時03分
 【大紀元日本12月9日】元国家主席・江沢民派のメンバー、武装警察部隊の梁洪・副司令官が11月15日死亡した。中国当局は病気による死亡と公表しているが、香港メディアは自殺説を報じている。軍はこのことを封じ、漏洩した者を逮捕するとの内部通達が出されているという。

 中国当局の政府メディア「新華ネット」は11月23日、「中国人民武装警察部隊の副司令官・梁洪が病気のため11月15日に北京で死去。享年59歳」と公表した。

 最新出版の香港誌「開放雑誌」は「武装警察副司令官の自殺内幕」と題する報道で、同氏は、「双規」(※1)を恐れて自殺したと報じている。

 北京の情報筋によると、梁洪氏は自宅の地下室で首吊り自殺した。このことは体制内部では極秘扱いとされ、江沢民派の腹心、中共政法委の書記兼政治局常務委員の周永康と「総後勤部」の部長・廖錫竜が自らこの命令を執行、外部に情報漏えいした関係者を逮捕するとした。江沢民派幹部の汚職の内情を封じるためだという。

 空軍パイロットだった梁洪氏は江沢民・元国家主席の腹心である。1960年代、江沢民が工場長だったときに知り合い、親密になった。1993年、江沢民が同氏を空軍少将に抜擢し、同年、「総後勤部」の部長補佐の座につかせた。2002年6月、同氏が武装警察部隊の副司令官に就任、2003年、武装警察部隊の中将になった。江沢民・元国家主席のおかげで、同氏は順風萬帆の出世軌道に乗っていた。

 
2007年6月24日、黒龍江省で視察する梁洪氏(左)

情報によると、梁洪氏の私生活は非常に贅沢である。240坪の豪邸を建て、1千万円を投じて井戸を掘り、冷暖房として地下水の循環システムを作るほどだという。

 内部情報筋によると、同氏は、死刑判決を受けた海軍の元副司令官・王守業(※2)の汚職案件と関連しているという。

 ところが、一部の関係者から、「双規」されるのを恐れて自殺したとの説は過言であると、疑問を呈している。江沢民・元国家主席が執政期間中に、武装警察部隊は国民への武力行使に主要な役割を果たしていた。生きた法輪功修練者からの臓器強制摘出にも、武装警察の管轄下の病院が加担している疑いが濃厚。ある匿名情報筋は、同氏の死について、証拠隠滅のための他殺の可能性を排除できない、と指摘する。

 (※1)「双規」

 幹部の汚職を取り調べる中国当局のやり方。規定の期間、規定の場所で汚職を白状させること。

 (※2)王守業

 海軍元副司令官・王守業は、軍事費1億6000万元(約22億4000万円)を横領したとして、去年4月10日に汚職および公金横領の罪で、執行猶予付きの死刑判決を言い渡された。

 
(記者・李真、翻訳/編集・叶子)


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