米沿岸警備隊、洋上で不審船に飛び乗り トランプ大統領「とても勇敢だ」

2019/07/13
更新: 2019/07/13

米国沿岸警備隊(USCG)は7月11日、3カ月間にわたる東太平洋地域での薬物取締活動を終え、カリフォルニア州サンディエゴで報告を行った。警備隊が同日に公開した動画には、隊員が洋上で、不審な半潜水艦に飛び乗って船内への立ち入り検査を試みる様子が映っている。

トランプ大統領は7月11日、この動画をツイッターで共有し、「この勇敢さを信じられるかい?素晴らしい麻薬の取り締まりだ。見て欲しい!」と書き込んだ。

この半潜水艦への飛び乗りは、6月19日、米沿岸警備隊カッターマンロー(WMSL-755)の乗組員が、東太平洋の公海で、自走式半潜水艦を検査したときの様子だという。発表によると、警備隊の検知をかいくぐるため、犯罪組織は潜水艦を使うことがある。

米沿岸警備隊の隊員たちは5月から3カ月間にわたるメキシコ、中南米沿岸部のパトロールで、疑わしい麻薬密輸船を14隻調査した。合計で17トンのコカイン、450キロのマリファナ、14種の禁止薬物を押収したという。これらの薬物の市場価格は5億6900万ドルに上る。

米沿岸警備隊によると、密輸業者は沿岸警備隊の追跡に気づくと、薬物を海に捨てるという。このたびのパトロールは、米海軍、税関、入国管理局、麻薬取締局などの連携と協力により行われた。

サンディエゴに戻った隊員たちを迎えたマイク・ペンス副大統領は、沿岸警備隊による麻薬取り締まりについて「家族や地域をバラバラにしてしまうことを妨ぐ偉大な仕事だ」と述べた。

(編集・佐渡道世)

関連特集: