[ニューヨーク 3日 ロイター] – 米ニューヨーク連銀は3日、トレーダーを対象にした調査で、連邦準備理事会(FRB)のバランスシート規模は2025年までに3兆8000億─4兆7000億ドルになるとの予想が示されたことを明らかにした。
調査によると、FRBは最短で年内、遅くとも2025年に米国債の買い入れを再開する可能性があるとみられている。ただ、国債買い入れの決定は、市中銀行がFRBに預けている準備預金や通貨などを含む負債側の規模が増えるかどうかに左右されると考えられている。
FRBの現在の資産規模は約3兆8000億ドル。2008年の金融危機後の量的緩和で買い入れた米国債などが含まれている。
FRBは7月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で08年以来初めてとなる利下げを決定した際、バランスシートの縮小を8月1日付で終了することも決定し、従来の計画から2カ月前倒しした。[nL4N24W51E]
FRBは金利をコントロールするために、ゆくゆくは資産買い入れを再開すると同時に市中銀行の準備預金も積み上げる必要に迫られるとみられる。
準備預金は現在、1兆5000億ドル程度に上る。調査では、これが1兆1000億─1兆2500億ドルに減少した後、25年には1兆2000億ドル─1兆5000億ドルに増えるとの予想が示された。