カナダ政府、中国大使にマッキンゼー元幹部のバートン氏指名

2019/09/05
更新: 2019/09/05

[オタワ 4日 ロイター] – カナダのトルドー首相は4日、新しい駐中国大使にドミニク・バートン氏を指名したと発表した。

バートン氏はウガンダ生まれの56歳のカナダ人で、昨年米コンサルティング会社マッキンゼーのグローバル・マネジング・パートナーを退任していた。中国経験が豊富な上にトルドー氏が率いる自由党政権と親密な関係にある。

トルドー氏は声明で「バートン氏がアジアで培った長年の経験と素晴らしい職業人生の中で獲得とした世界経済に関する大いなる専門性によって、この任用は非常に適切な選択となるだろう」と今後の職務遂行に期待感を示した。

カナダは、拘束している中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)幹部の米国への身柄引き渡しや貿易の問題を巡って中国との関係がぎくしゃくしている。バートン氏の前任だったジョン・マッカラム氏は、ファーウェイ幹部の引き渡しに関する失言で1月に駐中国大使を解任された。

一方バートン氏は2016年にカナダ政府が経済成長に関する審議会の座長に起用したこともあり、経済界や農業関係者は今回の決定を歓迎している。

Reuters
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