米大統領補佐官、中国との通商協議は「忍耐強く」見守る必要

2019/09/11
更新: 2019/09/11

[ワシントン 10日 ロイター] – 米ホワイトハウスのナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)は10日、米中が来月開催する見通しの通商協議について、「忍耐強く」状況を見守るべきだと語り、早期の成果に慎重な見方を示した。

ナバロ氏はCNBCとのインタビューで「良好な結果を得るには、成り行きに任せる必要がある」とし、「差し当たっては中国との交渉に忍耐強くなる必要がある」と語った。

また中国製品に対する関税について、「非常にうまく機能している」とし、「対中関税が中国の経済的な侵略に対する最善の防衛策であり、中国に誠意ある交渉を続けさせるための最良の保険であることを理解する必要がある」と述べた。

米中両国は今月、閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意した。両国のハイレベルの対面交渉は物別れに終わった7月下旬の通商協議以来初めて。9月半ばに準備交渉を開始する。[nL3N25W0LW]

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国が通商協議で米国から譲歩を引き出すことを期待して米農産品の購入を拡大する見通しだと報じた。

同紙によると、米中当局者は5月の通商協議決裂前の段階で交渉を進めていた草案をベースに話し合いを行うという。

ムニューシン米財務長官が9日明らかにしたところによると、為替操作の問題も議題になる。米政府は8月、中国を為替操作国に認定している。[nL4N2514WH]

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Reuters
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