米農家のトランプ大統領支持上昇、米中通商合意受け=調査

2020/01/17
更新: 2020/01/17

[シカゴ/ニューヨーク 16日 ロイター] – ロイター/イプソスが16日公表した世論調査の結果によると、米中の「第1段階」通商合意が発表された2019年終盤にトランプ大統領に対する米農家からの支持が拡大した。

調査は昨年12月17━23日に実施され、成人4441人から回答を得た。回答者全員が家族に農業従事者、もしくは農業関連ビジネスに従事していると答えた。また、374人は農業従事者だった。

調査では、39%がトランプ大統領の米農家への対応を支持。9月時点の36%から上昇した。一方、不支持は41%で、同月の44%から低下した。

さらに、自身もしくは家族が農業従事者とする回答者の49%がトランプ大統領の対応を支持、不支持は40%だった。9月時点では支持が43%が、不支持は45%だった。

また、連邦政府が米農家の成功を困難にしているとの回答は約35%となり、9月の45%から改善した。

トランプ大統領は昨年12月13日、「第1段階」の通商合意を発表。両国は前日合意書に署名した。貿易戦争によって、中国は米農産物の購入を大幅に縮小していた。

16年の米大統領選では農業従事者約300万人がおおむねトランプ氏を支持しており、農家は主要な支持基盤だ。

また、石炭産業が盛んな州の住民に対する調査では、約40%がトランプ大統領の同産業への対応を支持し、9月時点の36%から上昇。不支持は38%と、43%から低下した。

一方、工場労働者もしくは家族に工場労働者がいる人々に対する調査では、49%がトランプ大統領の仕事ぶりに支持を表明し、9月の52%から低下。不支持は約38%と、34%から上昇した。

Reuters
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