大紀元時報

巨大ニシキヘビと格闘、生態系守る米スネークハンター

2020年01月28日 12時17分
ニシキヘビハンターのトーマス・エイコックさん(54)は2018年夏、米フロリダ州エバーグレーズのビルマニシキヘビ捕獲コンテストに参加していて、体長13フィート(約4メートル)のヘビに巻き付かれたことがある。写真は2019年6月、エバーグレーズでニシキヘビを捕獲するフロリダ州当局者(2020年 ロイターFWC/Alicia Wellman)
ニシキヘビハンターのトーマス・エイコックさん(54)は2018年夏、米フロリダ州エバーグレーズのビルマニシキヘビ捕獲コンテストに参加していて、体長13フィート(約4メートル)のヘビに巻き付かれたことがある。写真は2019年6月、エバーグレーズでニシキヘビを捕獲するフロリダ州当局者(2020年 ロイターFWC/Alicia Wellman)

[オチョピー(米フロリダ州) 17日 ロイター] - ニシキヘビハンターのトーマス・エイコックさん(54)は2018年夏、米フロリダ州エバーグレーズのビルマニシキヘビ捕獲コンテストに参加していて、体長13フィート(約4メートル)のヘビに巻き付かれたことがある。腕と脚を締め上げられ、過去の人生が走馬灯のように頭をよぎったという。エイコックさんは今でも背中に触れたヘビの尾の感触から逃れられない。

エイコックさんはフロリダ州陸軍州兵の少佐。「あいつが何をしようとしているか分かった。俺の首を狙ったんだ。自分に言い聞かせたよ。『こんなことでやられてたまるか』って」。エイコックさんは自力で窮地を脱することができた。

こんな危険な目に遭っても、エイコックさんは今でもビルマヘビ狩りを続けている。何度も広大な湿地であるエバーグレーズを訪れ、少しの時間も惜しんでうっそうとした茂みやススキの中を探す。このインタビュー中もヘビを探索中だった。

<生け捕り>

ビルマニシキヘビは東南アジアを原産とする外来種で、フロリダ州の在来種に壊滅的な被害を与えるため、州当局がハンターに捕獲や捕殺を奨励している。今年のエバーグレーズのビルマニシキヘビ捕獲コンテスト「パイソン・ボウル」は19日まで10日間の日程で行われ、数十人のハンターがヘビを探す。ハンターは暖炉の火かき棒のような金属製の鉤(かぎ)や袋を装備し、多くのハンターはヘビを生け捕りにする。

最も長いヘビと最も重いヘビを捕まえたハンターにはそれぞれ2000ドルの賞金が贈られる。賞品にはオフロード車などもある。

エイコックさんたちのチームは徒歩のほかに自転車や改造SUVを使い、ビルマニシキヘビを探して昼も夜もエバーグレーズに網の目のように広がる土手を丹念に探し回っている。

エバーグレーズで最初にビルマニシキヘビが見つかったのは2000年ごろ。ペットのオーナーが輸入したり、1992年のハリケーン「アンドルー」襲来で破壊された飼育施設から逃げたりしたヘビがエバーグレーズにすみついたと思われる。

<ワニをも飲み込み>

ビルマニシキヘビは体長18フィート(5.5メートル)以上、体重100ポンド(45キロ)に以上になるものもあり、エバーグレーズのぜい弱な生態系に深刻な被害を及ぼしている。米地質調査所(USGS)が2012年にエバーグレーズ国立公園を調査したところ、アライグマは99%、オポッサム(フクロネズミ)は98%、ボブキャットは87%も減っていた。アリゲーター(アメリカワニ)を飲み込もうとしているビルマニシキヘビが見つかったこともある。エイコックさんは「昨晩、土手でオポッサムを1匹見かけた。この5、6カ月で小型動物を目にしたのはこれだけだろう」と話した。

南フロリダ水管理局やフロリダ魚類野生生物保護委員会など州当局は数年前にビルマニシキヘビせん滅作戦を開始。ニシキヘビハンターには捕まえたヘビの大きさや重さに応じて時給を支払っている。

2019年の報告によると、この2017年3月にこのプログラムが始まってから当局と契約を結んだハンターが駆除したビルマニシキヘビは約1900匹。

<苦戦続き>

ただ、ビルマニシキヘビとの闘いで州当局は苦戦している。ビルマニシキヘビは体が大きく、生息数も数十万匹との推計があるほど多いが、エイコックさんによると1匹見つけるのに平均で8時間もかかる。

入手可能な最新のデータによると、このプログラムの開始当初から2018年半ばまでに南フロリダ水管理局、フロリダ魚類野生生物保護委員会から捕獲を請け負ったヘビハンターがエバーグレーズでヘビ探しに充てた時間は計1万4000時間で、駆除は1186匹。最大100個の卵を持つメスが見つかった例もある。

フロリダ州の野生生物管理部門を率いるクリステン・ソマーズさんは「生態系の中で影響を受けやすい、鳥の繁殖地での駆除を目標にしており、捕殺数はともかく、1匹でも駆除すれば効果はある」と述べた。

しかしエイコックさんは15日の夜、ビルマニシキヘビを1匹も見つけることができなかった。気温が低く、変温動物のヘビが物陰に身をひそめてしまったからだ。

エイコックさんは「エバーグレーズの生態系からビルマニシキヘビが1匹でも減れば、生態系の回復という目的に一歩近づく。ここは楽しくもあるが、任務には真剣に取り組んでいるし、努力は惜しまない」と語った。

Zachary Fagenson

ニシキヘビハンターのトーマス・エイコックさん(54)は2018年夏、米フロリダ州エバーグレーズのビルマニシキヘビ捕獲コンテストに参加していて、体長13フィート(約4メートル)のヘビに巻き付かれたことがある。写真は2019年6月、エバーグレーズでニシキヘビを捕獲するフロリダ州当局者(2020年 ロイターFWC/Alicia Wellman)

 

 

ニシキヘビハンターのトーマス・エイコックさん(54)は2018年夏、米フロリダ州エバーグレーズのビルマニシキヘビ捕獲コンテストに参加していて、体長13フィート(約4メートル)のヘビに巻き付かれたことがある。写真は2019年6月、エバーグレーズでニシキヘビを捕獲するフロリダ州当局者(2020年 ロイターFWC/Alicia Wellman)

 

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