ドイツ、6人目の新型肺炎患者 軍用機派遣で中国から国民退避へ

2020/02/02
更新: 2020/02/02

[ベルリン 31日 ロイター] – ドイツ政府は31日、国内6人目の新型コロナウイルスによる肺炎の感染患者を確認したことを明らかにした。

ドイツではこれまでにバイエルン州で5人の患者が確認されているが、今回新たに感染が確認されたのはこのうち1人の子供。5人は自動車部品製造のベバスト[WEBA.UL]の従業員で、中国から同僚が訪問した後に感染が判明した。6人とも容態は安定しているという。

バイエルン州の感染症対策チームを率いる医師は、6人の症状は軽いとし、公衆衛生上のリスクは低いとの見方を示した。

ドイツ政府によると、独製薬会社のキュアバックが感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と協力して新型コロナウイルスに対するワクチンの開発に着手。カルリチェック教育研究相は、数カ月以内に開発できるとの見方を示した。

感染が拡大する中、ドイツ政府は31日に中国に軍用機を派遣し、100人を超えるドイツ国民とその家族を退避させる。退避対象者に感染者、および感染の疑いがある人は含まれていないとしている。軍用機は2月1日にドイツに到着する。

Reuters
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