[ニュー・デリー/カブール/ベンガルール 24日 ロイター] – 新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、南アジアでは24日、インドで全国的な外出禁止令が発令されたほか、パキスタンで小売店の営業停止などの措置が取られた。アフガニスタンでは駐留している北大西洋条約機構(NATO)部隊で4人の感染が確認された。
インド保健当局は国内の感染者数は5月中旬までに100万人を超える恐れがあると警告。モディ首相は25日から21日間にわたり、すべての国民に対し自宅にとどまるよう要請した。これに先立ち、すべての航空便の運航停止のほか、鉄道の運行停止、企業と学校の閉鎖を宣言していた。
インドの人口は約13億人。感染者数は今のところ482人、感染による死者数は9人にとどまっているが、貧困層への感染拡大のほか、医療体制の不備などが懸念されている。
ネーパルでは全国的に活動が停止されたほか、インドと中国との国境が今週に入り閉鎖された。パキスタンでは学校のほか、ショッピングモール、映画館、結婚式場、水泳プールなどが閉鎖。食料品店と薬局のみが営業を許可されている。
またNATOは声明で、アフガン駐留部隊で4人の感染が確認されたと発表。アフガン入り直後に確認されたとしている。アフガンの保健当局によると、世界保健機関(WHO)は人口3200万人のアフガンで全人口の約80%が向こう5カ月で新型ウイルスに感染する恐れがあると推計している。
米飲料大手コカ・コーラ<KO.N>はインドが発表した措置を受け、インドでの製造を停止したと発表した。
南アジアの新型ウイルス感染者数
*Pakistan – 875
*India – 482
*Sri Lanka – 91
*Afghanistan – 42
*Bangladesh – 33
*Maldives – 13
*Nepal – 2
*Bhutan – 2
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TOTAL – 1,540
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