仏、新型コロナ死者2000人に迫る 全土封鎖を4月15日まで延長

2020/03/28
更新: 2020/03/28

[パリ 27日 ロイター] – フランス保健当局は27日、新型コロナウイルス感染症による死者が前日から299人(18%)増加し、1995人になったと発表した。

当局によると、政府の統計には病院で死亡した患者のみしか含まれていない。近く高齢者施設での死者数もデータに含まれる見通しで、そうなれば死者数は今後急増する公算が大きい。

新型コロナ感染者数は過去24時間で13%増加し、3万2964人に達した。

うち重体の患者は3787人で、前日から12%増加した。

フィリップ首相は全土封鎖措置を4月15日まで延長すると発表した。

現在、パリと周辺地域の患者が国内で確認されている感染者数の約4分の1を占める。フィリップ首相は、仏東部で深刻だった感染がパリ首都圏や北東部にも拡大しつつあると警告した。

保健当局者も、48時間以内にパリ周辺の病院の収容能力が限界に達する可能性があると警鐘を鳴らす。

また、新型コロナ流行にもかかわらず、先週には地方選挙が実施され数千人が公園や通りに集まったことから、医療従事者は来週にかけて新規感染者が増加する可能性を懸念している。

これまでの最年少の死者は16歳。持病などは患っていなかった。

*情報を追加しました。

Reuters
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